店頭看板の事例(生花店の桜の鉢植え) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

生花店さんの『桜の鉢植え』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

生花店さんが、『自宅でお花見しませんか?』と呼び掛けている店頭看板です。

いつも新しい驚きがあるお花屋さんで、今回もまた面白い企画だと思います。

『えっ、そんなことできるの?』、『なるほど、そうすればいいのか』と、思わず納得です。

これだけでも、分かるのですが、もう少し講釈を付けたらどうなるのかを考えてみました。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>桜 SAKURA
>お水を与えるだけ。
>ご自宅でお花見しませんか?
>毎年、お花が咲きます



→注目してもらうための『最初のツカミを何にするのか?』を考えます。

→まずは、『楽しいこと』を考えたいですね。

→例えば、『もうすぐ春の楽しみのお花見シーズンですね』

→そして、次は、『イヤなこと』を考えます。

→例えば、『でも、酔っ払い、人混み、花粉の心配など』

→その次は、『こんなことができるんですよ』と、『自宅でお花見』の提案をします。

→それが、『これです』と、商品名を紹介します。

→そして、そのやり方が簡単なことを伝えるのです。

→最後は、『どんな結果になるのか?』を伝えて行動を促しましょう。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(生花店の桜の鉢植え)
もうすぐ春の楽しみのお花見シーズ
ンですね!

でも酔っ払い、人混み、花粉の心配
など、『ちょっと・・・』と思って
いるあなたに

実は、ご自宅でゆっくりとお花見が
できる方法があるんですよ!

それが『桜の鉢植え』!

お水をあげるだけで簡単にお花見が
できちゃいます。

小さいながらもキレイで癒されるお
花を毎年咲かせてくれるでしょう。

今年は自宅でのお花見どうですか?




【今回のポイント】

→『最初のツカミを何にするのか?』を考えるために、まず『楽しいこと』、次に『イヤなこと』を伝えて、それを実現、解消することができると、『商品』の必要性を作りだすことが今回のポイントです。

→このような流れで、『○○したいけど、○○がイヤなあなたに』と、これから提案する商品が必要なターゲットをハッキリさせることで、メッセージが伝わりやすくなります。

→このように、全員のお客さんにお知らせするのでなく、こんな事情のあるお客さんにだけお知らせするのです。

→そうすると、これを読んだ、そうでないお客さんにもイメージしやすくなり、『私はそうじゃないけど、何となくいい感じがするから、私も欲しい』となることもあります。

→いきなり商品のことから伝えると、どうしても全員のお客さんにお知らせしてしまい、その商品の必要性がイメージしにくくて興味を持ってもらえません。

→なので、『こんなあなたに』と、『あなた』をハッキリしてから、商品につなげていくと届きやすくなりますよ。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則