店頭看板の事例(歯科医院のむし歯クイズ) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

歯科医院さんの『むし歯クイズ』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

歯科医院さんが、色々なお知らせをしている店頭看板です。

(1)『むし歯クイズ』

(2)『案内ビラのお持ち帰り』

(3)『Twitterのアドレス』

(4)『物販情報』

これらを1枚の店頭看板でお知らせしています。

気持ちは分かりますが、ちょっと欲張りです。

できれば、1つに絞ってお知らせしたほうがいいと思います。

そして、それぞれを1つの看板でお知らせするほうが、変化もあってメッセージが伝わりやすいです。

では、上のどれからお知らせするのいいでしょうか?

一番は、やっぱり『クイズ』になります。

なぜなら、『クイズ』を大好きが人が多いからです。

好きなので、『クイズ』はとても読まれやすく、最後まで読んでもらえます。

なので、『クイズ』の中にメッセージを入れておけば、とても伝わりやすくなるのです。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

クイズの部分だけを抜き取ります。

>○×クイズ始めました!
>いきなりですが、ここでクイズです。
>あまい物を食べなければ虫歯にならない。
>○か×か?
>正解は、もちろん×です!
>食べた後は、ちゃんと歯を磨きましょう。
>このようなクイズを待合室に置いています。
>全問正解された方には
>歯ブラシ等のサンプルをプレゼントします!
>待ち時間の間にでもチャレンジ!
>詳しくはスタッフまで




→『全問正解された方は、歯ブラシ等のサンプルをプレゼントします』と促し、クイズに答えてもらうようになっています。

→確かに、これも大切です。

→しかし、お客さんが気付いていないことで、もっと大切なことに気付いてもらうことをクイズにしたほうがいいように思います。

→先程も言いましたが、クイズはとても読まれやすいので、クイズの中にメッセージを入れておきたいですね。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(歯科医院のむし歯クイズ)
むし歯クイズ
【問題】 生まれたての赤ちゃんの
お口にむし歯菌はいるでしょうか?
【答え】 むし歯菌はいません。
【解説】 ではむし歯菌はどこから
やってくると思いますか?実はほと
んどがお母さんからうつるのです。
特に赤ちゃんが2~3歳までの間に
口移しや同じスプーン・食器で食べ
させているとむし歯菌がうつりやす
く、その後の赤ちゃんにむし歯リス
クが大きくなってしまいます。
そうなる前にお母さんはむし歯治療
を済ませておく必要があるのです。
でも、歯が生える生後6カ月までは
大丈夫なので、それまでで間に合い
ます。『あっ』と思ったら、まずは
歯の検診を!
『店名』『電話番号』『営業時間』




【今回のポイント】

→現状看板のむし歯クイズは、

→【問題】あまい物を食べなければ虫歯にならない。

→【正解】もちろん×です!

→【解説】食べた後は、ちゃんと歯を磨きましょう。

→これはこれで大切です。

→しかし、正解に『もちろん、×です』とあるように、ほとんど方が知っていると思います。

→これでは、気付きになりにくいので、興味がわきません。

→そうではなく、

→【問題】生まれたての赤ちゃんのお口にむし歯菌はいるでしょうか?

→この問題ならどうでしょうか?

→【答え】は、むし歯菌はいません。

→なのですが、『いるのかな?、いないのかな?』と分からない人が多いと思います。

→しかも、その【解説】が、強烈です。

→『実は、ほとんどがお母さんからうつるのです』

→これには、『えっ、そうなの』となってしまうでしょう。

→このような勘違いに気付くと、人は行動を起こします。

→なぜなら、『大切な赤ちゃんに、むし歯菌をうつしたら大変』と思うからです。

→どうでしょうか?

→最初は、気軽にクイズをしてみようと思っていても、最後は、『私、大丈夫かしら』となってしまいます。

→クイズを使ったメッセージは強力ですよ。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則