店頭看板の事例(紳士服オーダー専門店のオーダースーツ) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

紳士服オーダー専門店さんの『オーダースーツ』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

紳士服オーダー専門店さんが、『早期受注キャンペーン』をお知らせしている店頭看板です。

こちらの面に『既成のポスター』を貼り付けて、裏面に『商品名と割引き価格』が書いています。

『冬に作って、春に着る』というキャッチコピーや春用スーツの写真があって、なかなかいい感じです。

これはこれで、いいと思うのですが、やっぱり、『商品中心』が気になります。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>冬に作って、春に着る
>品質にこだわった厳選素材を!
>早期受注キャンペーン
>『英国生地』
>『イタリア生地』
>『国産生地』
>期間限定 2月末日まで



→もしも、『商品中心』から『お客さん中心』にするとしたら、一番簡単な方法が、『こんなあなたに』と冒頭で呼び掛けることです。

→そうすると、否が応でも『お客さん中心』になります。

→そして、このまま何もしなければ、『こんな問題になりますよ!』と、問題を投げ掛けるのです。

→そうなると、『オーダースーツ』が必要になります。

→その上で、『今なら、早期受注キャンペーン中!』としたほうが流れのいいメッセージになるでしょう。

→そして、そのキャンペーンが『2月末日まで!』とすれば、欲しいと思ったお客さんの行動を促すと思います。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(紳士服オーダー専門店のオーダースーツ)
秋冬用のスーツを着続けている営業
マンのあたなに

少し暖かくなった春先に、活躍する
スーツをちょっと早めにオーダーし
てみませんか?

季節感を無くしたスーツを着ている
と、あなたの印象が悪くなってしま
いますよ!

今なら、早期受注キャンペーン中!
品質にこだわった厳選素材の英国生
地やイタリア生地、国産生地の中か
らお選び頂けます。2月末日まで!
『店名』『電話番号』『営業時間』




【今回のポイント】

→『こんなあなたに』と冒頭で呼び掛けることで、『お客さん中心メッセージ』として、このまま何もしなければ、『こんな問題になりますよ!』と、問題を投げ掛けて、『オーダースーツ』が必要になるような流れにすることが今回のポイントです。

→その上で、『今なら、早期受注キャンペーン中!』としたほうが、『何のためのキャンペーンなのか?』の理由が分かります。

→理由の分からないキャンペーンは、『割引きのためのキャンペーン』と思われて、折角のキャンペーンがもったいないです。

→しかし、『こんな理由なので・・・』とあれば、『ああ、そのために早期受注をすすめているのか?』となります。

→そうなれば、『どうしようかな?』と思っているお客さんが買うための言い訳にもなるです。

→『お客さんに呼び掛け問い掛けて、こんな理由でキャンペーンをしている、それがいつまで』とすれば、早期受注キャンペーンが生きてくるでしょう。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則