何を学びたい、なぜ学びたい | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。



お店で勉強会をする時に、問い掛ける2つの質問があります。

それは、

◆(A)『何を学びたいですか?』

◆(B)『なぜ学びたいですか?』

です。


そもそも、『学ぶ』とは、どんな意味があるのでしょうか?

◆勉強する

◆教えを受けたり見習ったりして、知識や技術を身に付ける

◆経験することによって知る

◆まねをする

などなどと言われています。


でも、これは、(A)の『何を学びたいですか?』の『学ぶ』の意味づけです。


しかし、(B)の『なぜ学びたいですか?』の『学ぶ』の意味づけになっていないような気がします。

そこで、『学びには、次のような一連の流れがある』という仮説を立ててみました。


◆(1)『現状に疑問を持つ』

◆(2)『理想の姿を決める』

◆(3)『新しい解釈に気付く』

◆(4)『新しいやり方を知る』

◆(5)『そのやり方を身に付ける』


こんな感じの流れですが、どうでしょうか?

この一連の流れが『学び』としたら、『なぜ学びたいのか?』の意味づけができるような気がします。


『なぜ学びたいですか?』は、(1)~(3)であると考えるのです。


どういうことかと言うと、『現状に疑問を持ち、理想の姿を決め、新しい解釈に気付いたから、学びたい』という意味づけになります。


そして、そのために、『何を学びたいですか?』は、(4)、(5)と考えるのです。

どう言うことかというと、『そのために、新しいやり方を知り、そのやり方を身に付ける』となります。


どうでしょうか?



<例えば>

→わたし『何を学びたいですか?』の質問に、

◆店長さん『新しい販促物のやり方を学びたいです』と答えたとします。

→わたし『なぜ学びたいですか?』

◆店長さん『最近、売上げが伸び悩んでいるので、売上げを上げるためです』

→わたし『いくらまで売上げを上げたいのですか?』

◆店長さん『多いほどよいです』

→わたし『例えば、具体的にいくらですか?』

◆店長さん『例えば、今月なら100万円です』

→わたし『仮に、売上げ100万円を達成できたとして、それを何に使いますか?』

◆店長さん『まだ、そこまで考えていません』

→わたし『折角なので、今、考えてみて下さい』

◆店長さん『う~ん・・・』



ここまでの流れで、何となく、(1)の『現状に疑問を持つ』と、(2)の『理想の姿を決める』ことができたとします。


それで、(3)の『新しい解釈に気付く』は、この後の店長さんの答えから分かるのです。

<例えば>この後の店長さんの答えが、

◆『自分のために使う』

◆『自分がラクするために使う』

◆『手間をかけずに、邪魔くさくなく、面倒くさくなくするために使う』


というような内容でしたら、『新しいやり方』を教えても成果が期待できません。

なぜなら、このような考え方の人は、『自分がもらうことばかりで、相手に与える』という、『新しい解釈に気付けない』からです。

なので、この後、いくら『新しいやり方を教えた』としても、行動できないか、やり続けられないかで、結局、『新しいやり方』を身に付けることができません。

なぜ、そんなことが言えるかと言うと、新しいことを身に付けるには、それなりの手間がかかります。

邪魔くさくて、面倒くさいことも多いでしょう。



しかし、『自分がもらうことばかり考えている人』には、邪魔くさくて、面倒くさいことはやりたくないです。





では、どんな人に『新しいやり方』を教えればいいのでしょうか?

それは、先程の答えが、

<例えば>

◆『相手のために使う』

◆『相手を喜ばせたいために使う』

◆『手間をかけて、相手に喜ぶ体験をしてもらうために使う』


このような考えの人は、『相手に与えるから、与えてもらえる』という、『新しい解釈に気付いている』ので、『新しいやり方』に手間がかかっても身に付けようとします。

実際にこの人は、多少の失敗やトラブルがあったとしても、『相手のために、相手を喜ばすために、手間をかけて、新しいやり方が身に付くまでやり続ける』でしょう。



どうでしょうか?



◆(A)『何を学びたいですか?』

◆(B)『なぜ学びたいですか?』


『学ぶ』上で、この2つはとても大切です。

あなたが今、学びたいと思ったら、『学びの一連の流れ』を思い出してみて下さい。

そして、『なぜ学びたいのか?』をハッキリさせてから、『何を学ぶのか?』をやり続けて欲しいと思います。

そうすることで、『本当の学びの習慣』があなたに身に付くことでしょう。




最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則