お客さんが、あなたのお店に来られるのには、理由があります。
しかし、その理由がハッキリ分かっているお店は少ないようですね。
まず、お客さんが、『なぜお店を必要としているのか?』、ここを考えてみたいと思います。
お客さんは、意識しているか意識していないかは別として、『悩みや望みを抱いていること』が多いです。
そして、それがハッキリした時に、『必要性』が生まれて、お店を必要とします。
図で表すと、下のような感じです。

こんな感じで、『悩み』がハッキリすることで、『望み』が生まれたり、逆に、『望み』がハッキリすることで、『悩み』が生まれたりします。
これにより、『必要性』が生まれるのです。
では、この後どうなると思いますか?
中には、お客さん自身が、『自分で悩みを解決して、望みを手に入れること』もありますが、多くの場合は、『そのまま悩み続けたり、望み続けたりするだけ』です。
お客さんは、例え、必要性を感じていたとしても、『どうしていいのか分からない』ので、何も行動できない状態でいます。
そんなお客さんが、あなたのお店にやって来たとしたら、『あなたは何ができるでしょうか?』
あなたのお店で、そのお客さんの悩みや望みを『解決できる強み』があれば問題ないのですが、その悩みや望みが『解決できないとしたら弱み』と感じるのではないでしょうか?
でも、そんなことはありません。
あなたが思っている『弱みや強み』は、案外曖昧なものなのです。
◆まずは、あなたが思っている『強み』の場合で考えてみます。
あなたの『強み』で、お客さんの『望み』が解決できる場合です。
図で表すと、下のように表されます。

こんな感じで、あなた独自の『強み』で、お客さんの『必要性』に応えることができるのです。
この場合の流れは、『強みのあるあなたが』→『お客さんの望みを叶て』→『悩みのあるお客さんを喜ばす』となります。
あなたに『強み』があるのですから、ある意味、当然上手く行きやすいですね。
しかし、あなたにそんな『強み』がない場合はどうでしょうか?
◆あなたが思っている『弱み』で考えてみます。
『弱みで何ができるの?』と思われたかもしれませんね。
でも、『あなたの弱み』も大切な財産なんです。
どういうことかと言うと、『あなたの弱み』は、『お客さんの悩み』と共感できる関係にあります。
図で表すと、下のような感じです。

これは、『あなたの強み』の部分では共感できなかったことでも、『あなたの弱み』の部分では共感することが可能になります。
なぜなら、『〇〇したい、でもできない』という気持ちが理解できるからです。
でも、こんな感じで『あなたの弱み』では、『お客さんの悩み』は解決することはできません。
しかし、お客さんと共感して関係性を築くことはできるのです。
悩みのあるお客さんにとって、共感できるあなたの存在は、とても大きな存在になります。
こんな関係性が築けた状態で、もしも、あなたが、『お客さんの望み』を叶えられる他の誰かを紹介したとしたらどうなるでしょうか?
たぶん、そのお客さんは、あなたの紹介した人を受け入れると思います。
この場合の流れは、『弱みのあるあなたが』→『悩みのあるお客さんに』→『お客さんの望みを叶えられる他人とつなげて喜ばす』となるのです。
このようにすると、あなたに『強み』がなくても、あなたの弱みを活かして、お客さんを喜ばすことができます。
『あなたの強み』でお客さんを喜ばすのも、『あなたの弱み』でお客さんを喜ばすのも、同じと思いませんか?
このような関係性のあるコミュニティができて、広がって行ったとしたら、そのうち『あなたの強み』も、他の誰かから紹介されてくるのです。
どうでしょうか?
先程の『あなたの強み』だけで一人で頑張るよりも、『あなたの弱み』を活かしてコミュニティを広げるほうが、より大きな可能性が出てくると思いませんか?
そう考えると、あなたが思っている『弱みと強み』の、どちらが弱みでどちらが強みなのか、案外曖昧なものなのです。
今、あなたのお店にお客さんがやって来たとしたら、『あなたの強み弱みで、何ができるのか?』、もう一度考えてみて下さい。
この発想があなたのお店を変えるきっかけになると思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則