なぜイキナリ商品から伝えると上手くいかないのか? | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。



商品をお客さんに伝えるには、『基本の流れ』があります。

その『基本の流れ』を無視すると、売れにくくなるので注意が必要です。

例えば、『イキナリ商品から伝える販促物』がありますが、これなどは、この『基本の流れ』を無視したやり方になります。

つまり、イキナリ商品を伝える前に、やっておかなければいけないことがあるのです。

それは、簡単に言うと、『お客さんに疑問を持ってもらうこと』になります。


お店は、『お客さんは最初から商品が欲しい訳ではない』ということを理解しなければいけません。

お客さんが商品を欲しいと思うのは、『現状に疑問を持って、それを解決したい』と思った時です。


しかし、多くの場合、お客さんは現状に何も疑問を持っていません。

なぜなら、お客さんは常に現状は当たり前と思っているからです。

また、当たり前と思っていなくても、邪魔くさくて面倒くさいことはしたくないと思ってもいます。

なので、『時間と手間が取られる変な疑問』を持たないように務めているのです。


その方法は簡単で、むやみに『問い掛け』をしないようにしています。

『なぜ?』、『どうして?』、『〇〇なのか?』という『問い掛け』をしなければ、何の疑問を持たないし、何も考えなくてもいいので何も行動しなくてもいいのです。



どうでしょうか?



こんな状態の時に、『イキナリ商品のこと』を伝えても、興味を持ってもらえるはずはありません。



では、どうすればいいのでしょうか?



そんな時は、まず最初に、『こんなあなたに』、『こんな〇〇はありませんか?』と『問い掛け』たらいいのです。

日頃、何も考えないようにしている人ほど、このように『問い掛け』られると、それに反応して考えてしまいます。

そうすると、その『問い掛け』に、『興味があるのか?』、『興味がないのか?』を考えるのです。

興味がなければ、そこまでで、その先はもう考えません。

しかし、興味があれば、その先を考えようとします。


そして、『このままでいいのではないか?』、『このままではいけないのではないか?』と考えるのです。

『このままでもいい』と考えた人は、そこまでで、その先はもう考えません。

しかし、『このままではいけない』と考えた人は、『現状に疑問を持つ』のです。

そして、『何とかしなければ』と思い、商品に関心を持つようになります。



つまり、お客さんに『問い掛け』て、『現状に疑問を持った人』にだけ、『商品を伝えればいい』と理解して下さい。。


しかし、このような『問い掛け』もせず、『イキナリ商品を伝える』から上手く行かないのです。

これでは、『興味のない人』はもちろん、『このままでもいい人』には、受け入れてもらえません。

さらに悪いことに、『このままではいけないと思う人』であったとしても、まだ疑問を持っていない時は、受け入れてもらいないのです。



このように、お客さんに『問い掛け』て、『現状に疑問を持ってもらうこと』が、商品を伝える前にどうしても必要になります。

現状の販促物が、イキナイ商品から伝えていたら、まずは、『問い掛け』から始めてみて下さい。

きっと、いい流れになって、お客さんに届くメッセージとなることでしょう。




最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則