店頭看板の事例(ワイン専門店のおウチDEパーティー) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

ワイン専門店さんの『おウチDEパーティー』に関する気になる店内看板の事例を紹介します。

【現状の店内看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

スーパーマーケットの中にあるワイン専門店さんが、『おウチDEパーティー』を呼び掛けている店内看板です。

呼び掛けからの流れもいいし、とてもよくできていると思います。

ここまでくれば欲が出て、もう少し絞り込みたいですね。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>おウチDEパーティー
>居酒屋やBarに行くのもいいけど
>親しい仲間とおウチDEパーティーは
>いかがですか?
>おすすめのワインや料理を持ちより
>楽しいひとときをお過ごし下さい!
>私のおすすめおつまみ
>クラッカーにスライスしたリンゴ
>カマンベールチーズ(クリームチーズでもOK!)
>をのせた簡単おつまみ!
>赤ワインによく合いますよ
>ワインはもちろん『店名』でカンパーっイ




→『おウチDEパーティー』を、もう少し絞り込むとしたら、どうすればいいのでしょうか?

→例えば、『おウチDE女子会』というのは、どうでしょうか?

→『女子会』とちょっとネーミングを変えただけで、何かイメージしやすくなりませんか?

→このように絞り込むと、『女子会の方しか、興味を持ってもらえない』と心配する方がいます。

→しかし、ポイントはそこではなく、『イメージしやすいかどうか?』です。

→『イメージ』できなければ、その後の文章を読んでもらえません。

→でも、『イメージ』できれば、例え、女子会でなくても読んでもらえるのです。

→なので、今回は、『おウチDE女子会しませんか?』と呼び掛けたいと思います。

→呼び掛けた後は、『なぜ、おウチDE女子会なのか?』のメリットを説明して、『女子会と言えば、やっぱりワイン』と商品につなげていきましょう。

→そして『きっと、こうなりますよ』と、楽しい女子会になることを想像させてあげて、行動を促します。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(ワイン専門店のおウチDEパーティー)
おウチDE女子会しませんか?

最近、親しい仲間を集めて、おウチ
で女子会をする方が増えています。

周りや時間を気にせず、くつろぎな
がらみんなで楽しめるからです。

女子会と言えば、やっぱりワイン、
簡単な料理と手ごろなワインで、日
頃のうっぷん晴らしができますよ!

きっと居酒屋やBarでは話せない
内緒話で盛り上がることでしょう。




【今回のポイント】

→『おウチDEパーティー』を、もう少し絞り込んで、『おウチDE女子会』と、お客さんに具体的にイメージしてもらいやすくすることが今回のポイントです。

→お客さんの対象を絞り込むほど、お客さんにイメージしてもらいやすくなります。

→販促物はどれも、『イメージしやすいかどうか?』で反応が変わってくることを忘れてはいけません。

→『女子会』と絞り込むことで、具体的に、『どんないいことがあるのか?』も伝えやすくなります。

→うまく伝われば、『そうよね、今度は、おウチで女子会もいいかもね』となり、ワインも売れるはずです。

→お客さんの立場で考えれば、『私はワインが欲しいのではなく、ワインを飲んで楽しみ、日頃のうっぷんを晴らしたいのだ』となります。

→どうか、お客さんの気持ちを察してあげて下さい。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則