店頭看板の事例(美容室の静電気対策) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

美容室さんの『静電気対策』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

美容室さんが、秋冬のオススメアイテムを紹介している店頭看板です。

とても書き慣れている看板で、カタログの使い方も上手いと思います。

でも、どうしても気になるのが、商品寄りのところです。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>『店名』からのお知らせ 冬対策
>秋冬のオススメアイテム
>この季節、髪の毛や頭皮のお悩み
>多くなりませんか?
>例えば・・・抜け毛!
>抜け毛が増えやすい冬は
>〇〇〇〇ブラシで頭皮ケア
>静電気
>なんかも気になりますよね・・・
>そんな時には〇〇〇〇ドライミスト!
>髪にうるおいを与え静電気を防ぎます
>くわしくはスタッフまで




→商品寄りのアプローチから、お客さん寄りのアプローチに変える一番簡単な方法が、『こんな〇〇はありませんか?』と問題を投げ掛けるのです。

→こうすることで、お客さんと共感しやすくなります。

→そして、その原因をズバリ伝えることで、『共通の敵』を作りましょう。

→この『共通の敵』をやっつけるために、『こんなオススメアイテムはいかがですか?』と商品につなげて行きます。

→このような流れのほうが、商品をオススメしやすいのです。

→それと、商品を2つオススメしていますが、この両方に関わる『共通の敵』であるほうが一貫性が出せます。

→そして、『特に冬は乾燥がひどくなるので、早めにご相談下さい』と伝えて、行動を促しましょう。




【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(美容室の静電気対策)
空気中の水分が少なくなるこの季節
髪の毛や頭皮のトラブルでお悩みで
はありませんか?

原因の1つが『静電気』です。

静電気は、髪の毛の表面のキューテ
ィクルを傷つけ、からまってダメー
ジを与えます。
そんな時『〇〇〇〇ドライミスト』
で髪にうるおいを与えましょう!
(カタログ)

また帯電した髪は毛根の毛母細胞に
もダメージを与えて抜け毛を進行さ
せることがあります。
そんな時『〇〇〇〇ブラシ』で汚れ
を落としながら頭皮をしっかりマッ
サージしましょう!
(カタログ)

特に冬は乾燥がひどく静電気のイタ
ズラが起きやすいです。早めにスタ
ッフまでご相談下さい。




【今回のポイント】

→『こんな〇〇はありませんか?』と問題を投げ掛けて、お客さんと共感しやすくし、その原因をズバリ伝えることで、『共通の敵』を作ることが今回のポイントです。

→『共通の敵』ができると、『商品を売り込むのでなく、一緒になってやっつける』という感じになります。

→今回の共通の敵は、『静電気』です。

→『静電気』のイタズラに対する防止対策を教えてあげればいいと思います。

→こうすることで、商品寄りのアプローチから、お客さん寄りのアプローチに変えることができるのです。




こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則