『誰に、何を、どうする』もう1つ大切な要素とは? | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。



販促物を作る時に、3つの要素が大切だと言われています。

それが、『誰に』、『何を』、『どうする』の3つです。

これは、とても大切で、この3つの要素が1つでも欠けるとメッセージが届きにくくなります。


では、この3つの要素で何を伝えようとしているのでしょうか?


◆まず、『誰に』、『何を』の2つの要素で、主に『必要性』を伝えています。

『こんな問題のある人に、こんな結果を』とすることで、現状の問題と望む結果から生まれるギャップを埋める、『必要性』があると伝えるのです。

違う言い方をすれば、『買う理由』になります。

どんなに素晴らしい商品でも、『必要性』である『買う理由』がなければ、お客さんからすると必要のないものはいらないのです。



◆次に、『どうする』で、主に『独自性』を伝えます。

ギャップを埋める必要があることは分かった、では、『どのように、それを埋めるのか?』、結果を決める原因と原因を解消する対策に、『独自性』を持たせるのです。

違う言い方をすれば、『選ぶ基準』になります。

これがなければ、どの商品も同じに見えるので、どうしても比較検討されてしまいます。

一番検討されやすいのが、価格です。

でも、『独自性』があると、『選ぶ基準』がハッキリしているので、検討することなく決めることができます。



このように、『誰に』、『何を』、『どうする』の3つの要素は、販促物には欠かせません。

しかし、ここにもう1つの要素が、最近、特に重要になって来ています。


◆それは、『誰が』です。

上のような販促情報を、『誰が、伝えているのか?』という、『関係性』の要素になります。

『関係性』が深い人からの情報なら、とても感謝されますが、『関係性』が全くない人からの情報だと、例えどんなに役に立つ情報だったとしても、うさんくさく思えて、よく出来ていればいるほど売り込み臭が漂ってしまうのです。

その証拠に、印刷会社で作ったキレイにデザインされたカラーの販促物よりも、素人が自分で手書きで書いた一色の販促物のほうが、いい反応になることが多くあります。

なぜなら、どんなに『買う理由』や『選ぶ基準』がハッキリ書いていたとしても、『関係性』がなければ、ものすごく不安になるからです。

お客さんは、『ヒト』に不安があると買う決断ができません。

なので、『安心感』が感じられる工夫が必要なのです。

先ほどの手書きの販促物には、その『安心感』が感じられたと思います。

このように考えると、『誰が』という情報は、今後とても大切な情報となるのです。


そうなると、少なくても、『顔写真』は販促物に必要になってくるでしょう。

できれば、『プロフィール』、『特技』、『今、はまっていること』、『アピールポイント』などなどのプライベート情報があるともっといいですね。


お客さんから、『あっ、こんな人なんだ』と感じてもらえる、『誰が』情報を意識して伝えて下さい。

『安心感』を感じてもらう工夫は、これからのもう1つの大切な要素です。




最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則