店頭看板の事例(うどん専門店の肉ごぼううどん) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

うどん専門店さんの『肉ごぼううどん』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

うどん専門店さんが、夏向けの季節限定メニューをお知らせしている店頭看板です。

かなりの自信作であることは、メッセージの内容で想像できます。

しかし、『新メニュー発売からわずか3日間で、スタッフNo.1のうどんに輝きました』、だからオススメと、お店寄りのメッセージを発信されても、もう一つピンときません。

ここは、しっかりとお客さん寄りのメッセージにしたいですね。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>美味しさ広がる肉ごぼう!
>濃厚ポン酢で味が
>キュッとしまります
>も~サイコ!
>わずか3日で『店名』
>スタッフNo.1のうどんに
>輝きました。だから自信を
>もってオススメ出来るんです。
>是非食べて下さい。




→まず、『なぜ、夏向けの季節限定メニューなのか?』を考えます。

→すると、思い浮かぶお客さんの顔は、『夏バテで食欲がないお客さん』です。

→こんなお客さんに呼び掛けて、『サッパリした冷たいうどんはいかがですか?』と問い掛けると、『冷たいうどんなら、食べられるかも』と感じてもらえれば、こちらのメッセージが届きます。

→そして、やっぱり、『写真情報』は欠かせません。

→その後、食べ方も簡単に説明して、最後は、『夏バテを乗り切りましょう』と、元気づけてあげましょう。




【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(うどん専門店の肉ごぼううどん)
まったく食欲が湧かない夏バテぎみ
のあなたに

そんな時は、サッパリした『冷たい
うどん』はいかがですか?

夏向け季節限定メニュー
『商品メニュー名』 ¥〇〇〇
 
ぶっかけうどんに、甘く煮た肉ごぼ
うと、サッパリしたポン酢のかかっ
た大根おろしの3点セットです。
食べ方は色々ありますが、豪快に全
部のせて食べてみて下さい。
のどごしがよく、栄養も満点です。

昔から『う』のつくものを食べると
夏バテしないと言われています。
うどんを食べて元気に夏を乗り切り
ましょう。




【今回のポイント】

→『なぜ、夏向けの季節限定メニューなのか?』を考えて、そこから、思い浮かぶお客さんにメッセージを届けることが今回のポイントです。

→いくら自信があるからと言って、お店寄りだけのメッセージに偏って、お客さんのことを忘れては、商品までつながりません。

→今回は、『夏バテで食欲がないお客さん』の顔を思い浮かべてのメッセージです。

→このようにすると、流れも作りやすく、メッセージも届きやすくなります。

→店頭看板を書く前に、『なぜ、夏向けの季節限定メニューなのか?』と一度考えてみて下さい。

→ちょっと質問するだけで、ヒントになるキーワードがでてくると思います。

→今回のキーワードは、『夏バテ』です。

→そうすると、『夏バテ』から一気に広がって行きます。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則