店頭看板の事例(コーヒー専門店のアサイードリンク) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

コーヒー専門店さんの『アサイードリンク』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

コーヒー専門店さんが、『アサイードリンク』をお知らせしている店頭看板です。

『アサイー』とは、ブラジル原産のヤシ科の植物で、とても栄養価が高く、『奇跡のフルーツ』とも言われています。

最近、モデルさんやタレントさんに、アサイーファンが多く、『ハワイに行くなら、絶対アサイー』と言われるほど大変人気です。

外見はブルーベリーに似ていますが、味は全くクセがありません。

そんなアサイーのドリンクを複数紹介していますが、できれば1つに絞って、もう少し詳しく紹介したいですね。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>オススメ!
>アサイードリンク
>New
>アサイー『商品メニューA』¥650
>『商品メニューB』
>『商品メニューC』
>『商品メニューD』



→実は、『商品メニューA』が、夏季限定の新商品です。

→なので、『商品メニューA』に絞って、紹介したいと思います。

→冷たくて、美味しい、ストローで飲めるフローズンタイプのドリンクなので、『この商品を飲みたい人は、誰か?』を考えます。

→そして次は、新商品で、夏季限定のアピールと、アサイーの特徴と商品メニューを簡単に説明します。

→最後は、『テイクアウトもできますよ』と、行動を促すことも必要ですね。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(コーヒー専門店のアサイードリンク)
夏の暑さで火照った体を一気に冷や
したいあなたに

新商品、夏季限定!
ポリフェノールが赤ワインの30倍
と栄養価が高い『アサイー』はいか
かですか?

(写真)

『商品メニューA』 ¥650

ハワイの朝食では定番で、栄養価が
高いアサイーに、バナナの甘みと、
クラッシュクラノーラの食感が楽し
める、キリッと冷たいストローで飲
めるフローズンドリンクです。

テイクアウトもできますよ!




【今回のポイント】

→複数の商品メニューの羅列よりも、今一番、オススメしたい商品メニューをお知らせすることが今回のポイントです。

→そうしないと、『こんなことで、辛い思いをしているお客さんに、今一番飲んでもらいたいメニューです』と言うメッセージが届きにくくなります。

→メッセージが届かないと、店内に入って来てもらえません。

→複数の商品メニューは、店頭看板でなく、店内のメニューPOPに書いたほうがいいと思います。

→なぜなら、その時は、もう店内に入って来ているので、次の関心ごとは、『どれを選ぶか?』に移っているからです。

→その時は、店頭看板でお知らせしている『商品メニューA』でなくても構いません。

→なぜなら、店頭看板の役割は、お店の中に入ってもらうことだからです。

→たとえ、『商品メニューA』でなかったとしても、『お客さんの気持ちを察している』というメッセージは届いていると思います。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則