店頭看板の事例(インド料理店のおひとりさまセット) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

インド料理店さんの『おひとりさまセット』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

インド料理店さんが、『おひとりさまセット』というセットメニューをお知らせしている店頭看板です。

この『おひとりさまセット』というネーミングがいいと思います。

なぜいいのかというと、このネーミング一つで、『誰に、何を、なぜ』提供したいのかが分かるからです。

居酒屋や和食の料理店には、一人で行くことにあまり抵抗はないと思います。

でも、初めてのインド料理店に一人で行くには、不安が多くて結構勇気がいるのです。

どんな不安があるかというと、

『カップルや夫婦連れが多くて、一人で来るのが自分だけだったらどうしよう?』

『インド料理のことをよく知らないので、何を頼めばいいのか分からない?』

『いくらかかるんだろうか?』

などなど、不安が多いのです。


そんな初めてもお客さんに、不安を無くし、入ってもらいやすくするのが、このネーミングになります。

その当たりをもう少し伝えたいですね。


ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>おひとりさまセット!
>プレーンふかふかナン
>チキンティッカ
>シシカバブ
>サラダ
>カレー
>ドリンク
>(生ビール+200円)
>¥1480(税込)



→まず、どんなお客さんに『おひとりさまセット!』がオススメなのか?を考えます。

→そのお客さんは、『どんな抵抗があって、どんな気持ちなのか?』で呼び掛けるのです。

→次に、現状を伝えます。

→そして、『そこであなたにオススメなのが』といって、セットメニューにつなげるのです。

→簡単にセットメニューの説明します。

→そして最後は、利用する楽しみをお知らせして行動を促しましょう。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(インド料理店のおひとりさまセット)
インド料理を前から食べてみたかっ
たけど、一人ではなかなか入りづら
いと思っているあなたに
でも意外と一人のお客さまって多い
んですよ!
そこであなたにオススメなのが、
『お一人さまインド料理セット!』
・プレーンふかふかナン
・チキンティッカ
・シシカバブ
・カレー
・サラダ
・ドリンク(生ビール+200円)
¥1480(税込)
タンドールと呼ばれる壷窯型オーブ
ンで、肉料理やナンなどのパン料理
を調理したセットです。
たまには自分のペースで自分の時間
をゆっくりお楽しみ下さい。




【今回のポイント】

→どんな抵抗のあるお客さんに、『どんなネーミングのセットメニュー』をオススメするかが今回のポイントです。

→そして、その抵抗をやわらげてあげる流れを作ります。

→そうすると、『一人でもいいのだな』となって、今までの解釈が変わることでしょう。

→そうなると、一気に興味が出て、『価格もそこそこだし、たまにはいいか?』となり、一人でも入って来てもらえるのです。

→一人で来て満足してもらえれば、必ず今度は、カップルかグループで来てもらえます。

→この『一人で来てもらえる工夫』が、あるのとないのとでは、その後の客数が変わってくるのです。




こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則