販促物を作りたいと思ったら、まず最初に決めることとは? | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。



社長さんから販促物の依頼を受けることがあります。

そんな時、いきなり『どんな販促物にしますか?』と漠然と聞くと、失敗することが多いでしょう。

なぜなら、社長さんは、販促物が欲しいわけではないからです。

社長さんは、売上げを運んでくれるお客さんに関心があります。


なので、『どんなお客さんを集めればいいですか?』と、まず聞かなければなりません。


しかし、すぐに答えてもらえる場合もありますが、大抵は、ハッキリとしない答えが多いです。

なぜなら、漠然としたお客さんのイメージしか持っていないからだと思います。



では、集めるお客さんを、どのようにハッキリすればいいのでしょうか?


最低限次の3つは、ハッキリさせたいですね。


◆(A)『何で困っていて、何を求めているお客さんなのか?』

◆(B)『1年間で、何回来店されるお客さんなのか?』

◆(C)『1回当たり、いくら使ってくれるお客さんなのか?』


ちょっと難しく言えば、『お客さんの定義づけ』です。

お客さんが、『お店を使われる理由』や、『来店回数や客単価』などの数値化できる内容をハッキリさせます。


別の言い方で言うと、『固定客を決める』です。


これを決めておかないと、『誰でもいいから来て!』と、あいまいになって割引きに頼る販促物になってしまいます。


固定客を決めた上で、そのお客さんに対して、今のタイミングで、一番必要な商品を組み合せて行くのです。


このようにして、『固定客』と、『必要な商品』が決まったとします。



この後、販促物を考えていくのですが、いきなり固定客を集めることはしません。

なぜなら、1年間を通してみないと、固定客かどうか分からないからです。


なので、ここは、固定客になりそうな、『見込客を集める』ことにします。




<例えば>チラシ2000枚を配って、『見込客を集める』とする場合

このチラシ2000枚を配る相手のことを、『対象客』といいます。

この『対象客』のうち、0.5%の反応率で、『見込客を集める』ことができれば、10人の見込客を集められるのです。

この『見込客』のうち、30%の固定化率で、『固定客になる』としたら、3人の固定客が育ったことになります。


この結果、2000人の対象客、10人の見込客、3人の固定客が得られるチラシの完成です。

この時、『0.5%の反応率』と、『30%の固定化率』が重要になります。

なぜなら、この数値が分かると、欲しい固定客の数を得るために、どれだけの販促物の枚数が必要かが分かるからです。

これさえ分かれば、後は、お金と時間をかけて、販促物を配ればいいだけになります。



まとめると、

◆(1)固定客を決める

◆(2)見込客を集める

◆(3)固定客に育てる


この3つの流れが大切です。

社長さんが販促物を作りたいと思ったら、まず、『どんなお客さんを集めればいいのか?』、固定客をハッキリさせることから始めて下さい。


これをするとしないとでは、その後の売上げに大きな差となって表れてきますよ。




最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則