こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。
店頭看板を数多く見ていると、オーナーさんや店長さんの『想いの強さ』を感じます。
想いが強い人ほど、伝える回数が多く、メッセージも強いです。
ただ、その想いが『商品に向かっているのか?』、『お客さんに向かっているのか?』で、伝え方の流れが変わって来ます。
(A)想いが『商品に向かっている店頭看板』の伝え方の流れ
◆(1)『店名』
例えば、『〇〇屋さんです』と、業種や屋号から書き始めることが多いです。
◆(2)『商品名』
例えば、『〇〇商品しませんか?』と、いきなり商品を売り込みます。
◆(3)『説明』
このような流れでは、『商品が主語』になっているので、ほとんどは『商品の特徴』の説明です。
例えば、『この商品は、こんな特徴があって、こんな違いがあります』となります。
◆(4)『対象』
最後は、対象であるお客さんへの『呼び掛け』です。
この場合のお客さんは、不特定多数で、『みなさん』という意味合いが強くなります。
例えば、『みなさん、一度お試し下さい』、こんな感じです。
とにかく『商品が中心』なので、お客さんは誰でも構いません。
とにかく『みなさん』に、商品を知らせて、『買ってもらいたい』という想いが強い店頭看板に仕上ります。
この伝え方は、比較的書きやすいですが、お客さんを立ち止まらせ、興味を持たせ、お店に入らせることは、なかなか難しいです。
では、どうすればいいのでしょうか?
やり方は、簡単です。
この『商品が主語』の伝え方の流れを逆にして、『お客さんが主語』の伝え方の流れにすればうまく行きます。
(B)想いが『お客さんに向かっている店頭看板』の伝え方の流れ
◆(1)『対象』
まず『誰に呼び掛けるのか?』
先程の『不特定多数のみなさん』ではなく、ここでは『こんなあなたに』です。
→例えば、『〇〇したい、でも、〇〇できないあなたに』と、呼び掛けてお客さんをハッキリさせるところから始めます。
次に『何を問い掛けるのか?』
→例えば、『〇〇で、困っていませんか?』
→例えば、『〇〇と、我慢していませんか?』
→例えば、『〇〇を、あきらめていませんか?』と、問い掛けることで現状に疑問を持たせます。
◆(2)『説明』
このような流れでは、『お客さんが主語』になっているので、主に『買う理由』の説明です。
結果『何ができるのか?』
→例えば、『〇〇で、簡単に、〇〇することができます』となります。
原因『なぜできるのか?』
→例えば、『実は、〇〇の原因は、〇〇です』
対策『何をするのか?』
→例えば、『そこで、〇〇の対策をします』と、買う理由の説明をしながら対策へとつなげるのです。
◆(3)『商品名』
今までの流れで、もう内容は伝わっているので、ここでは、『ネーミング』に意識します。
結果や対策がよく分かるネーミングを商品名に付けましょう。
→例えば、『〇〇ができる、〇〇専用の商品名』となります。
◆(4)『店名』
『店名』と書きましたが、正確には、『連絡先』です。
→例えば、『少人数のため、ご予約が必要です。こちらまでお電話を』と、連絡先に電話をしてもらえるように行動を促します。
このようにまず、お客さんをハッキリさせて、『こんなあなたに』と呼び掛けることで、『お客さんが主語』の店頭看板に仕上るのです。
どうでしょうか?
もしも、今の店頭看板が、『商品が主語』になっていたら、『お客さんが主語』の店頭看板に変えて下さい。
きっと、反応率の高い店頭看板に大変身すると思います。
とにかく、『お客さんが主語』の店頭看板を意識して下さい。
きっと、良い結果を手に入れることができると思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則