今のまま何にも変えずに、売上げを上げる方法とは? | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。



『売上げを上げたい』、でも、『できれば今のやり方を何も変えたくない』と思っている社長さんからのご相談です。

社長さんから、『そんなうまい方法ってあるわけないですよね?』と、聞かれたので、『ところが、ありますよ』と答えました。


今日は、そんなお話です。



売上げは、分解して考えれば、うまくいくと言われています。


<例えば>

◆売上げ= 顧客数 × 来店回数 × 客単価

と考えて、それぞれを1割アップさせれば、全体で3割強も売上げがアップすると考えるのです。


どうですか、すごいでしょう。

『結果』として売上げが3割強もアップするのです。



では、今のやり方を何も変えずに、『客単価を1割アップ』をさせるには、どうすればいいのでしょうか?


それは、『値上げ』です。

今のやり方を何も変えずに、できるのが『値上げ』の強みになります。


<例えば>

昨年の消費税の増税をきっかけに、増税の3%分だけを値上げせず、8%分をまるまる値上げしたお店は、確実に客単価アップしています。

値上げが全国レベルで行われていたので、お客さんからの理解もあったようです。

このように『値上げ』は、強力な売上げアップ策の1つになります。




次に、今のやり方を何も変えずに『来店回数を1割アップ』をさせたり、『顧客数を1割アップ』をさせたりするには、どうすればいいのでしょうか?

それは、『割引き』です。


割引き対象となるお客さんは、『来店回数アップ』がリピートのお客さんになります。

そして、『顧客数アップ』が新規のお客さんです。

どちらも、今のやり方を何も変えずに『割引き』だけで、それぞれをアップさせることができます。



このように、今のやり方を何も変えずに、売上げを上げる方法とは?

『値上げ』と、『割引き』の2つなのです。



こんな話をした後のやり取りです。

→わたし『値上げと割引きで、売上げを上げて行きましょう』、『どうでしょうか?』


すると、

◆社長さん『どうでしょうか?と言われても、それはもうすでにやっています』

とのことでした。

→わたし『そうなんですか?』、『でも、今のやり方を何も変えずに、売上げを上げる方法は、この2つですから、もっとやりましょうよ』

◆社長さん『でも、これ以上、値上げすると、お客さんが来なくなりそうで心配なんです』、『それに割引きしても反応が悪くて、だんだん儲からなくなっています』

→わたし『来なくなる心配と、儲からない心配があるんですね』、『では、どうされますか?』

◆社長さん『それが分からないから、困っているのです』



こんなやり取りが、あったのですが、これを読んでいて、どう思われましたか?


『その通り、うちも同じだ』と思われたでしょうか?

それとも、『いや、うちは違う』と思われたでしょうか?



今回のように、今のやり方を何も変えずに、売上げを上げる方法は確かにあります。

しかし、『値上げ』や、『割引き』に頼ったやり方は、ラクですが、もうすでに限界が来ているのです。


このやり方では、力の強いところだけしか残りません。




では、どう考えればいいのでしょうか?

考え方は、簡単です。

『値上げ』や、『割引き』をする場合に、全員のお客さんに対してでなく、1人にお客さんに対して『どうすればいいのか?』と考えることで解決します。


全員のお客さんに『値上げ』するのでなく、1人のお客さんだけに『値上げ』をするのです。

そうなると、そのお客さんだけの『商品を作る』必要性が出てきます。



また、全員のお客さんに『割引き』するのでなく、1人のお客さんだけ『割引き』をしないのです。

そうなると、そのお客さんだけの『新しい売り方』が必要になってきます。


この『商品を作る方法』や、『新しい売り方』を身に付けなければいけなくなるのです。

つまり、『今のやり方を変えていくこと』が、この社長さんが、一番やらなけえればならないことになります。


それでも、今のやり方を変えたくないのなら、腹をくくって、『値上げ』と、『割引き』をやり続ければいいと思います。


但し、『値上げ』と、『割引き』は、常にセットです。

セットでやり続ければ、うまく行きます。

しかし、『値上げ』が恐くて、これができなくなると、だんだんうまく行かなくなるので注意が必要です。



最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則