売上げアップの『アイデア出し』で困ったら、お読み下さい | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。



売上げを上げるための『アイデア出し』をする時に、『全体の売上げを上げよう』と考えると、なかなか良いアイデアが出て来ません。

では、どうすればいいのでしょうか?

そんな時は、『全体の売上げを上げよう』とせず、『一人のお客さんの売上げを上げよう』とすれば、うまくいくという話をします。


つまり、『アイデア出し』をする時は、気になる『一人のお客さんの売上げを上げるには、どうすればいいのか?』と考えるのです。


そして『売上げを上げる』ために、細分化して『客単価を上げる』ことと、『来店回数を増やす』ことに分けて考えていきます。


◆『客単価を上げる』アイデアには
(1)商品とサービスの組み合わせで、高単価
(2)回数券などで、まとめ買い
(3)最上位コースの新設で、通常から上位コースへ
(4)通常料金のベースアップ
(5)自宅用の物販商品の販売


◆『来店回数を増やす』アイデアには
(1)季節のタイミングによる、きっかけ作り
(2)お礼状などによる、関係作り
(3)『もしも〇〇ならば』という条件付けによる、仮説作り
(4)お誕生日や記念日における、感謝感動作り
(5)『次回来店までが仕事』と考える、フォロー接客


などなど、大雑把に考えてみます。

ここまでは、『全体の売上げを上げる』時と、あまり変わりません。




では、これから、どこが違って来るかと言うと、

『一人のお客さんとは、誰なのか?』と考えるところが違ってくるのです。


<例えば>美容室のお客さんの場合

『どんなお客さんが、来店されているのか?』で、ざっくり書いていきます。

◆『Aさん』はどんな人か?
(1)おしゃれにお金をかけている
(2)『どうせ買うならいいものを』が口ぐせ
(3)比較的、人と会うことが多い
(4)30代後半のフルタイムで働くキャリアウーマン
(5)年間10回以上来店させる



◆『Bさん』はどんな人か?
(1)おしゃれにお金をかけたくない
(2)『必要なものだけ買う』が口ぐせ
(3)比較的、人と会う機会が少ない
(4)40代後半で、パート勤めの主婦
(5)年間3~4回来店される



こんな感じの『Aさん』と、『Bさん』がいたとします。

それぞれのお客さんに、どうすれば『客単価を上られるのか?』、『来店回数を増やせるのか?』と、アイデアを考え出すのです。


この場合、『Aさん』には、何となくアイデアが出てきそうですが、『Bさん』には、うまくアイデアが出てこないかもしれませんね。


それでも、このように『一人のお客さんの売上げを上げよう』と考えると、アイデアが出しやすくなります。



では、『Bさん』に対しては、どのように考えればいいのでしょうか?

先程の『来店回数を増やす』アイデアの中に、(3)『もしも〇〇ならば』という条件付けによる、仮説作りがありましたが、それを使って考えてみます。

どのように考えるのかと言うと、



◆『上記のような特徴があるBさんに』

◆『もしも、こんな条件付きならば、来店してもらえるだろうか?』と考えるのです。



ここで注意しなければいけないのは、『価格以外の条件』を考えます。

なぜなら、『価格を条件』にしてしまうと、アイデアが出なくなるからです。

『価格の条件』を付けないと言っているのではありません。

最初は、条件に入れてはいけないと言っているのです。


では、価格以外の条件を付けるとしたら、何になるのでしょうか?

ここで、『Bさん』には、上記の特徴の他に、『自宅で染めているので、髪にダメージがある』という悩みがあったとします。

◆『そんな悩みがあるBさんに』

◆『もしも、こんな条件付きならば、来店してもらえるだろうか?』とアイデア出しをするのです。



<例えば>

◆『自宅で染めて髪の毛が痛んでしまったあなたに

◆『市販のカラー剤の10分の1の負担で、キレイにしっかり染まり、しかも色持ちが長持ちするカラー剤があります』

◆『痛んだ髪がツヤツヤになり、手触り感もサラサラです』

◆『私達スタイリストも、このカラー剤で3週間毎に染めています』

◆『一度、ご相談下さい』



こんな感じで、『条件付き』で、来店を促すアイデアを考えて行くのです。

この場合の『条件付け』は、

◆『もしも、市販のカラー剤の10分の1の負担で、キレイにしっかり染まるなら』来店してもらえますか?

になります。


もちろん、この条件だけでは、来店してもらえないかもしれません。

そんな時は、最後に

◆『今なら、この価格です』

と、価格の条件を付けましょう。



これは、単に『価格の条件』で、来店を促しているのではなく、『悩みが解決する気付き』を条件付けして、最後に背中を押すためだけです。



『アイデア出し』で困ったら、気になる『一人のお客さんの売上げを上げるには、どうすればいいのか?』と考えると、アイデアが出やすくなります。


そして、『この条件付けに合いそうなお客さん全員に』、お知らせするのです。

必ず、反応するお客さんが現れてきますよ。




最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則