反応がよい店頭看板は、『何を』という商品目線ではなく、『誰に』というお客さん目線で、まず『ターゲット』を絞り込み、呼び掛けます。
その上で『なぜ?(何ができる)』、どんな『メリット』があるかをハッキリ伝えます。
そうする事で『私のことだ』と思って、価値が伝わりやすくなり、反応率が高くなり、結果『売れる店頭看板』になるのです。
しかし、最初からすんなり作ることは困難です。
そこで今回、各構成項目を組み合わせるだけで、『POPのひな型』ができないかと考えました。
単純に組み合わせるだけでは、つじつまが合わない部分もあると思いますが、気にせず、まずは並べてみることからはじめてください。
その上で、修正していくという方が簡単です。
◆POPの構成と流れを、5部構成で(1)~(5)の流れにしています。
(1)【ターゲットの絞り込み】
(2)【ターゲットへの呼びかけ】
(3)【おすすめの理由】
(4)【商品のネーミング】
(5)【ターゲットへ行動を促す】
あくまで『ヒナ型』のため、バッチリの場合もあれば、そうでない場合もあります。
◆POPの各構成のコピー事例集
(1)【ターゲットの絞り込み】
-------<楽しみたい方へ>-------
●いつまでもカワイイ、かっこいいと言われたいあなたへ
●夏に向けて体のラインが気になるあなたへ
●おしゃべりが大好きなあなたへ
●髪の毛がすぐペッタンコになって困っているあなたへ
●家族にお土産を探している方へ
-------<ラクしたい方へ>-------
●毎日お仕事を頑張っているお父さんへ
●家事に追われ体をねぎらう暇もない頑張り屋のあなたへ
●鏡を見た瞬間、疲れているなと感じた方へ
●暑さでなかなか寝つけず、寝不足ぎみのあなたへ
●人参が嫌いな子供さんを持つお母さんへ
●料理が苦手なお母さんへ
●沢山あってどれがいいのか分からない方へ
(2)【ターゲットへの呼びかけ】
-------<こんな経験ありませんか?>-------
●なんとなく、うまくいかないと感じることはありませんか?
●最近、お肌がカサカサしていませんか?
●気がつかないうちに、服装が乱れている時ってありませんか?
●思わず、大きなため息をつく時はありませんか?
●こんな汚れが落ちなくてお困っていませんか?
-------<知っていましたか?>-------
●もしかして、〇〇なんてどこも同じと思っていませんか?
●ひょっとしたら、〇〇で損をしているかもしれませんよ。
●今、こんなお客さんの間ですごく人気があるんです。
●これなんだと思いますか?一度使ったら手放せませんよ。
●大好評、〇〇に一番喜ばれています。
-------<タイミングを知らせる>-------
●秋の行楽シーズン到来ですね。
●日本酒はこれからが最高です。
●〇〇が気になりだしたらコレ。
●こんな時使うのが一番よく会います。
●疲れたと思った時、〇〇で体をリフレッシュしませんか?
(3)【おすすめの理由】
-------<使った人がこんなに楽しい>-------
●たった5日間〇〇するだけで、〇〇のようになります。
●でも大丈夫です。これを使うだけで、〇〇がなくなります。
●身だしなみや第一印象がアップし、自身が持てます。
●思わず『気持ちいい』と言ってしまいます。
●運動後の楽しみが倍増します。
●ジュースと言ってもバレないくらいのおいしさです。
-------<使った人がこんなに便利>-------
●吸収パットが付いているため、足が疲れずとても履きやすい。
●一家に一本あるだけで、とても安心便利です。
●あなたも無理なく簡単に〇〇できます。
●たった〇〇だけで、一瞬に〇〇できます。
●家計費が大幅に削減できます。
(4)【商品のネーミング】
●〇〇にピッタリの〇〇専用〇〇
●シャキシャキ取れたての〇〇
●数に限りがある手作りの〇〇
●簡単にできる〇〇のための〇〇
●〇〇地域限定まぼろしの〇〇
(5)【ターゲットへ行動を促す】
-------<気持ちを動かせる>-------
●たまには、自分へのご褒美も大事ですよ。
●年に一度のことだから、折角なので、いいものにされてはいかがですか?
●いざという時に、便利ですよ。
●このような人達が『いいよ』と言いてますよ。
●大丈夫です。ちゃんと写真つきで説明しています。
●手作りのため、10個限定です。お早目に。
-------<体を動かせる>-------
●手に取ってお試しください。
●もちろん試飲もできますので、お声掛けください。
●なぜ?と思った方は、〇〇まで聞いてください。
●気になった方は、こっそりスタッフまで耳打ちしてください。
●受付で『〇〇コースで』とお申し付けください。
◆POPの基本レイアウト(一例)

ここでのポイントは、
・『どんな事情がある誰に、絞り込むのか?』という事と、『なぜ?何ができるのか?』をハッキリ示すことです。この『誰に』『なぜ?』が一番のポイントです。
・『おすすめの理由』は、頭の中で『イメージできる写真』があると効果が増します。いくら『おすすめの理由』を『言葉』で理解しても、『イメージ』として想像してもらえなかったら、その気になってもらえないからです。
・『商品のネーミング』も、重要になって来ています。ネーミングだけで『何ができるのか?』が、伝わるネーミングが望ましいです。
・それと『ターゲットへの行動を促す』とは、店頭看板を見たお客さんが、次に『どんな行動を取ってもらいたいのか?』を考えてそこに誘導していきます。
上記のひな型は、一例です。
POPに、これが正しいというものはありません。
数多くの失敗の中から、見つけていくしかないと思っています。
ぜひチャレンジしてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
株式会社アイ・マーケティング 伊丹芳則