店頭看板の事例(ドラックストアーのボディローション) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

ドラックストアーさんの『ボディーローション』に関する気になる店内看板の事例を紹介します。

【現状の店内看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

『POPかな』と思うようなとても目立つ、ドラックストアーさんの化粧品コーナーにある『ボディーローション』をお知らせしている店内看板です。

テーブルの上には、『テスター』と言われる『お試しサンプル品』を置いていて、すぐに試してもらえるようになっています。

とてもいい流れの店内看板ですが、少し生活シーンをイメージさせてみたいと思います。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>首のしわ、腕のシミ
>体におきた老化現象
>体のたるみは知らんぷり
>そのままでいいんですか?

>ベタつきゼロで高保湿、浸透型で中が潤う!
>体用の本格的
>エイジングボディローション
>・日焼けの色ムラ
>・デコルテラインの弾り
>・引きしめ効果
>・ひじの黒ずみ
>・ガサガサかかと
>つけて即サラサラ!
>まずはてに塗ってみて!



→気になる『首のシワ等』と、いきなりズバッと問い掛けるのもインパクトがありますが、その前に、季節の変化で生活シーンが変わることで呼び掛けたいところです。

→その上で、問い掛けたほうが『聞く姿勢』になってもらいやすいと思います。

→問い掛けた後は、共感してお客さんの気持ちを察してあげましょう。

→共感できたら、今度は、ズバッと『原因』を言って、対策のための『商品』につなげます。

→商品の効果と使用上の特徴を説明して、最後は、現文にあるように『お試しサンプル品』を試してもらいましょう。




【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(ドラックストアーのボディーローション)
肌の露出が多くなる春は、首筋から
胸元のデコルテラインが気になる
あなたに

『首のシワ』や『お肌のくすみ』で
お困りではありませんか?

自分でも気になるし、意外と見られ
ている首のシワ、少しでもできにく
く、目立ちにくくしたいですね。

首のシワは悪い生活習慣やお手入れ
不足による『たるみ』が原因と言わ
れています。

そこでエイジングボディローション
『商品名』『価格』

お肌に潤いを与えてハリのある素肌
に、ベタツキなしで高保湿、伸びが
いいので付けた後、すぐに服を着て
も大丈夫です。乾燥肌や敏感肌の方
にも大変効果的!

つけて即サラサラ、まずは手に塗っ
てみて下さい!




【今回のポイント】

→季節の変化で生活シーンが変わることを呼び掛けて、『もうすぐ春になるのね』とお客さんに何となくイメージさせ、お悩みポイントを問い掛けることで、『必要性』を感じてもらうことが今回のポイントです。

→『必要性』を感じてもらわなければ、『商品とお客さん』がつながりにくくなります。

→問い掛けた後の『共感』も大切です。

→共感してお客さんの気持ちを察してあげることで、距離感が縮まります。

→距離感が縮まると、ズバッと『原因』を言っても、受け入れてもらえるのです。

→そうなれば後は、対策のための『商品』につなげ、行動を促すだけです。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則