店頭看板の事例(地下鉄の転落注意) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

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もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、集客できる店頭看板の販促相談員の伊丹芳則です。

地下鉄さんの『転落注意』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

今日は、地下鉄さんが転落注意を呼び掛けている看板の紹介です。

地下鉄さんで、このような看板を見たのは始めてでした。

最近は、下の写真のような防護柵が出来つつありますが、まだまだ少ないようです。

 



そのため、これから忘年会や新年会で何かとお酒を飲むことが多くなるこの時期に、転落の注意を促されているのだと思われます。

ポイントをよく押さえていて、とてもいい流れの看板です。

でも、少し言い方を変えて伝えて行きたいと思います。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>電車も急には止まれません!

>地下鉄の電車が70㎞/hから
>ブレーキをかけて停止するまでに
>何mくらい必要だと思いますか?
>    ↓
>なんと約170m必要なんですよ!
>これから年末年始でお酒を飲む
>機会も増えるのでは

>ホームからの転落に
>ご注意ください




→公共機関がこのような看板を使って呼び掛けていることが、正直驚きです。

→でも、それくらい『転落事故』が多いということだと思います。

→いろいろなところでも、このような呼び掛けを試みているようです。

→現状の看板の流れはいいのですが、気になるところは、『電車』に焦点が当たり過ぎていて、肝心の『お酒を飲んでいるお客さん』に焦点が当たっていないところです。

→まず、『お酒を飲んでいるお客さん』に焦点を当てて、呼び掛けることから始めなければいけないと思います。

→ここで紹介されている『クイズ』は面白いです。

→『クイズ』で現実を紹介した後に、地下鉄さんからの『お願い』をしましょう。

→こうする事で、お客さんに焦点が当たると思います。





【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(地下鉄の転落注意)
お酒を飲んでいるお父さん必見!

◆地下鉄からのクイズとお願い◆
(問題)
時速70㎞の電車が急ブレーキを
かけて何mで停止するでしょうか?

(答え)
電車は、急に止まることができず
なんと、約170mもかかります。

お酒を飲むことは悪いことではあり
ません。でも、家族のことを考えて
飲んだ時は『ホームの中央』を歩い
てくださいね。

地下鉄からのお願いです。




【今回のポイント】

→『転落』という言葉を使わずに、注意してもらうことが今回のポイントになります。

→なぜなら、意識が薄れた状態で、『転落』というイメージを思い浮かべてしまうと、そのイメージに誘導されやすいからです。

→『転落に、ご注意ください』と伝えると、脳は『転落』をイメージさせてしまいます。

→なので、『ホームの中央、を歩いてください』と伝えて、『ホームの中央』をイメージさせるのです。

→あと、『家族のこと』をイメージさせるのも効果的だと思います。

→『お酒を飲んで意識が薄れたお客さん』に投げ掛ける言葉は、『行動して欲しい』言葉を選びましょう。


→これって、お店でも言えることです。

→なので、まず、『お客さんの意識を薄れさせて、行動して欲しい言葉を選ぶ』と、その言葉に誘導されやすくなります。

→意識を薄れさせるには、『お酒』のようなもので、感覚を刺激することです。

→すみません、余談でした。




こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
株式会社アイ・マーケティング  伊丹芳則


なぜ店頭看板が必要なのか?店頭看板の役割は?