こんにちは、集客できる店頭看板の販促相談員の伊丹芳則です。
スタッフさんに何か新しい事をやってもらおうとすると、必ず出てくる言葉があります。
それは、大きく分けて次の4つです。
◆『だって』やった事がないから、分からない。
◆『どうせ』自分にはできない。自信がない。面倒臭い。
◆『やっぱり』ダメ、無理。頑張ったけど、うまくいかない。
◆『もう』疲れた。やりたくない。あきらめた。そっとしといて。
どうですか?
あなたも言ったり、聞いたりしてませんか?
これは、スタッフさんが悪いわけではありません。
本当に、どうしていいのか分からないからなのです。
『やり方』や『考え方』が分からないから、『不安』になって行動できないだけです。
なので、その『不安』の階段を登るたびに、その都度取り除いてあげればいいのです。
人が育つために、必要なステップが3つあります。
【①知ってもらう】
【②やってもらう】
【③考えてもらう】
この階段のステップを1段1段登ってもらうのです。
1つひとつ簡単に説明していきます。
【①知ってもらう】
まず、1つ目の不安の解消からです。
◆『だって』やった事がないから、分からない。
誰でも、新しい事をやる時は、どう努力したらいいのか?やり方が分かりません。
なので、ここでは『正しいやり方』を教えて、まず知ってもらいます。
【②やってもらう】
知ってもらったので、次はやってもらいます。
でも、ここで2つ目の不安が出て来ます。
◆『どうせ』自分にはできない。自信がない。面倒臭い。
この壁で、2つに分かれます。
さっと、すぐ取り組める方と、なかなか取り組めない方です。
でも、やってもらわないと先へ進めません。
強制的にやらせるのも1つの方法ですが、大抵うまくいきません。
では、どう対処すればいいのでしょうか?
・まず、相手の事情を聞く、親身になって言い分を聞くことから始めます。
・そして、『そうだよね、本当だよね』と共感します。
・それから『私もそうだったから、よく分かる』『あなたなら、できる』『私は、そう信じている』と本気で信じてあげてください。
このように、現状の不安を聞いて、共感し、『あなたなら、できる』と自信を持たせてあげることがポイントになります。
それでも、自信が持てない人には、『私は、信じている』と、本人に代わって自信を持ってあげましょう。
このように時間がかかっても、何とか動こうと『決意させる』ことが目的です。
こうして『やってもらう』と、どうなるか?
必ず失敗します。
大きい失敗か小さい失敗かはありますが、必ず失敗します。
そうすると、3つ目と4つ目の不安が出て来ます。
◆『やっぱり』ダメ、無理。頑張ったけど、うまくいかない。
◆『もう』疲れた。やりたくない。あきらめた。そっとしといて。
では、なぜ失敗するのでしょうか?
基本のやり方は間違っていなくても、人によってやり方が違います。
ある人がうまくいったやり方でも、違う人がやるとうまくいきません。
なぜなら、人によって状況が違うので、やり方も微妙に変わってくるからです。
ここで、【③考えてもらう】必要があります。
自分に合ったやり方を、考えてもらうために、失敗は当たり前なのです。
プライドの高い人ほど、1回の失敗で、挫折します。
しかし、うまくいっている方でも、最低5~6回は、失敗しています。
失敗しながら、その都度改善して、うまくいくやり方を考えてきたから、結果が出ているのです。
最初から、5~6回失敗すると思って取り組む方が、ストレスが少なくなります。
ところが、人は考えるの苦手です。
考えたくないのです。
考えたくないから、他人のマネをしたり、他人に頼ろうとします。
これでは、いつまでたっても変わることができません。
では、どうすればいいのか?
自分で考えられない人には、一緒に考えてあげればいいのです。
さっきの自信を持ってもらう時と同じで、現状の不安を聞いて、共感し、『一緒に考えよう』と言ってあげればいいのです。
でも、アドバイスは短めにし、自分で考えてもらうようにします。
考える時は、必ず、『紙に書く』『言葉にする』、それを見ながら一緒に考えていきます。
『どうすればいいか?』が決まったら、それをやってもらいます。
きっと、また失敗でしょう。
でも、これを繰り返していけば、『自分に合ったやり方を見つける力』がつきます。
『改善グセ』がつきます。
そうなると、育っていくスピードがどんどん速くなっていきます。
人は、自分で育ちます。
でも、環境が悪ければ、育ちません。
育ちやすい環境を作ってあげてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
株式会社アイ・マーケティング 伊丹芳則