販促コンサルが最初に聞く3つの数字とは? | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、集客できる店頭看板の販促相談員の伊丹芳則です。

社長さんの口からよく出てくる言葉が、『売上げが上がらない』という悩みです。

いろいろな事情をお持ちですので、最初に『どうされたのですか?』とお聞きします。



その上で、まずお聞きするのが、次の3つの数字です。

1番目に聞く数字は、

◆『販促費率』です。

これは、売上げに対してチラシなどの販売促進費は何%使っているか?を知る比率です。

業種業態によって様々ですが、目安は『5%』以下と言われています。

しかし、最近は増加傾向であります。



これで、何が分かるか?といいますと

ズバリ、社長さんの『売上げに対する意欲の強さ』が分かります。

『何がなんでも、売上げを上げたい』

そのために、何としてでもという『意欲の表れ』が、この『販促費率』に表れてきます。

実際に、売上げがあまり伸びていないお店で、この『販促費率』を聞きますと、大抵『1%以下』のところが多く、良くても『1%台』止まりです。

もしも、『1%前後』で売上げを伸ばしていましたら、おそらく『機会損失』を起こしている場合が多いと考えます。

本来ならばもっと売上げを伸ばすことができたのに、やらなかったばっかりに売り逃がしている可能性が高いです。

競合他店の売上げを許していることを意味します。



通常、次のようにお聞きします。

『この3カ月から6カ月の間で、いくらの販促費を使われましたか?』

『その間の売上げはいくらでしたか?』

『販促費は、どのように決めていますか?』

『なにか基準はありますか?』


ちなみに、利益重視の社長さんの基準は、この『販促費率』を低めにして、後で出てくる2つの数字を高めにしています。




2番目に聞く数字は、

◆『反応率』です。

1回ごとの販促物の枚数に対する、反応したお客さんの数です。

〈例えば〉ポスティングビラの場合

1回ごとのポスティング枚数に対する、来店したお客さんの数です。

業種業態によって様々だが、目安は『ポスティングビラ』で『0.5%前後』です。

『DM』の場合で、『20%前後』と言われています。


これで、何が分かるのか?といいますと

ズバリ、そのお店の『販促ノウハウ』が分かります。

(1)いつのタイミングで
(2)誰に対して
(3)どんな内容の販促をしたら
(4)結果、何人が反応して
(5)いくら買ってくれた

これらを『反応率』をベースに、数字を正確につかんでいるお店を、『販促ノウハウ』があるお店といいます。

このノウハウがあるお店は、毎月、仮説を立て、検証をします。

うまくいった事は、次回も使います。

うまくいかなかった事は、次回は改善します。

改善後の『反応率』がわかると、さらに『販促予算』が立てやすくなります。

このように『反応率』がわかれば、『こうすればこうなる』と将来の売上計画も可能となるのです。

実際に、売上げがあまり伸びていないお店で、この『反応率』を聞きますと、大抵が『分からない』と正確に把握していないところが多いです。

行き当たりバッタリの販促となり、来期の売上げ計画の予測もできない危険な状態になります。

『反応率』さえシッカリ把握していたら、危険な状態に早く気づくことも可能です。



大切なので、もう一度いいます。

『反応率』は、あなたのお店の『販促ノウハウ』です。

シッカリ把握して、反応率を上げる工夫をして行きましよう。

通常、次のようにお聞きします。

『この3カ月から6カ月の間で、どんな販促物をされましたか?』

『例えば、この販促物は、何枚出されましたか?』

『その時、その販促物で、何人のお客さんが来られましたか?』

『どんなお客さんに、出されましたか?』

『内容は、どんなものでしたか?』



3番目に聞く数字は、

◆『客単価』です。

一人のお客さんが、一回に使ってもらう金額はいくらか?の平均値を表します。

これは、業種業態により様々です。



これで、何が分かるか?といいますと

ズバリ、お客さんからの『お店の評価』が分かります。

どこにでもある商品を提供していますと、お客さんの評価は低く、『客単価』も低単価になります。

しかし、

◆『ここにしかない』

◆『この人でなきゃダメだ』

とお客さんに感じてもらえる商品を提供していますと、お客さんの評価は高く、たとえ高単価でも買ってもらえます。



通常、次のようにお聞きします。

『上得意のお客さんは、大体いくらくらい使われますか?』

『そんなに使わないお客さんは、いくらくらいですか?』

『上得意のお客さんって、どんな要望のある人が多いですか?』

『そのお客さんに、どんな事をすれば喜んでもらえますか?』

『喜んでもらったお客さんから、ありがとう以外に、何と言われますか?』


(1)なぜ、このお客さんなのか?

(2)なぜ、この商品なのか?

(3)なぜ、この単価なのか?

ここを、ハッキリさせます。

納得する『買う理由』があれば、お客さんは喜んで買ってくれます。

結果、客単価が高くなるのです。



数字を把握しますと、過去の行動が分かります。

まずは、『販促費率』『反応率』『客単価』を把握します。


◆社長さんの『売上げに対する意欲の強さ』

◆お店の『販促ノウハウ』

◆お客さんからの『お店の評価』


どこに課題があって、どこを、どう対応すればよいか?

書き出してみましょう。

悩みは、行動すれば90%はなくなります。

10%のどうしようもない悩みは、一旦忘れましょう。

行動すれば、不思議と元気になります。

まずは、行動しましょう。

お店の現状を知るには、数字を聞くのが、早くて簡単で分かりやすい。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
株式会社アイ・マーケティング  伊丹芳則