なぜ?『カレーコロッケ』を売っているお肉屋さんが儲かるのか? | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、集客できる店頭看板の販促相談員の伊丹芳則です。

今日は、『新鮮でおいしい和牛のお肉』を、売っているお肉屋さんの話をします。

お肉は生モノなので、鮮度があります。

『おいしい期間』は短くて、その間に売り切らなくてはなりません。

だから、お肉屋さんは『この時期なら、どれくらい売れるか?』を踏まえた上で、お肉を仕入れています。

『これなら売り切れるだろう』

『これ以上は売れ残るかもしれない』

と必要以上には仕入れません。


閉店間際で、予定通りすべて売り切れた場合はいいのですが、思っているより早く売り切れた場合は欲が出ます。

『あっ、もっと仕入れていたらもっと売れたの』にと考え、次回は『今の2倍仕入れて、2倍売ろう』と考えます。

しかし、たいてい思惑が外れて売れ残こる場合が多いです。

『ああ、しまった。やっぱり仕入れすぎた』と思います。

そんな時、『この残ったお肉をどうしようか?』と考えます。

『お肉として普通に売れないなら、加工してミンチにしよう』

『さらに加工して、ビーフコロッケの素にしよう』

『いっそ店頭で油であげて、アツアツのビーフコロッケにしよう』などなど、必死で売っていこうと工夫します。


しかし、これらの『ミンチ』や『ビーフコロッケ』も売れ残る場合があるんです。

ここまで売れ残ると、食べるには支障ありませんが、少し臭いがするようになります。

そこでまた考えなくてはなりません。

『あっ、そうだ』

『臭いが気にならないように、カレー粉を入れてカレーコロッケにしよう』

『カレーコロッケとして、アツアツで売っていこう』考えます。



誤解があってはいけないので、ここで一言。

これはすべてのお肉屋さんの『カレーコロッケ』が、このような『理由』で作られて、売られているわけではありません。

このような『発想』があることを『理解』してもらいたい一心でお話しています。



つまり、『カレーコロッケ』という『商品』がなければ『新鮮な和牛のお肉』を怖くて必要以上に仕入れられないという事です。

ところが『カレーコロッケ』という『商品』があれば、このような『発想』を持っていれば、怖がることなく仕入れられます。

『売り逃がし』を防ぐことができるのです。



また、店主が『自信』を持って、多く仕入れたお肉は、不思議な事に多く売れます。

たぶん、お店の『勢い』をお客さんが感じるからかもしれません。

お客さんは、お店の『勢い』に感情が動かされて、ついつい買ってしまいます。

しかし、全部売り切れず売れ残る時も、もちろんあります。

でも、『うちにはカレーコロッケがある。何も心配しないで、強気で行こう』と思えるかどうかで勝負が決まります。

結果、チャンスを逃がすことなく売上げが上げられて、儲かるのです。

あなたのお店の『売り逃がし』を防ぐ『カレーコロッケ』は、なんでしょうか?

一度考えてみてください。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
株式会社アイ・マーケティング  伊丹芳則