塾講師・家庭教師の仕事・アルバイトは割に合わない?そもそも大学生に子どもの教育を任せていいの? | 個人塾を自宅で開業、キャンセル待ちにした方法 ~家庭教師から独立・起業~

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現在3年連続キャンセル待ちの塾を運営。独立後11年・業界歴21年。家庭教師から独立・起業。毎月の集客費0円。何もせず問い合わせはほぼ毎週。自立型少人数個別。1教室1人塾。完全週休2日。年3回の長期休暇。労働時間はアルバイト並。収入は自己裁量。出勤時間は10秒。

これからアルバイトで、塾講師・家庭教師として働いていこうと考えている人は、割に合わかという点が気になるはず。

 

結論から伝えると、時給換算すると、働いた時間に対しての給料が、割に合わないと思う人がほとんど。

 

先生として実際働いてみると分かるが、給料の発生しない時間外労働も多く、効率がいい仕事などでは決してない。

 

仕事の特性上、「割に合う」という考えが当てはまりずらいのが正直なところ。
 

教育というのは、そもそも本来、働いた時間でお金をいただくというような割り切った仕事ではない、というのが正確な表現かと思う。

 

 

バイト感覚の大学生に子どもの教育を任せていいのか?

私は大学1年生のころから塾講師・家庭教師やっている。

 

自分がやってきてなんだが、大学生アルバイトが先生になれてしまうところに、私は教育業界の大きな欠陥があると思っている。
 

具体的に説明する。

ある大学1年生が、塾と家庭教師を経験したが「責任が重すぎる」と言って数日で辞めてしまった。

入社時は「中学受験の経験者だから気持ちが分かるからいいのでは?」と思ったらしい。

かくいう私も、当時はそこまでの責任があったかというと、自信をもってイエスと言えない。
 

その罪悪感や自戒の念が、今の原動力となっているのも事実。


仕事(社会人)とアルバイト(大学生)の一番違うところは、仕事内容以上に「責任感」にあると私は思っている。

教育業に対して1番大切な気持ちは、子供の人生に良くも悪くも影響を与えてしまうということに対しての「責任感」ではないだろうか。

残念なことだが、社会人でも責任感がない先生は一定数いる。

 

一方で、大学生でも、責任感があり、熱心な先生はたくさんいる。

だから、大学生だけを悪く言うつもりはない。

 

ちなみに数日でやめた先生は、正直でよいと思う。

「責任が重すぎる」と思いながら続けていたほうが無責任だ。

 

何も言わずに来なくなる人も少なくない。

 

アルバイトで意識レベルが低い人は、そのくらい低い。


 

同じお金がもらえるなら、手間をかけないほうが得


現実として、ほとんどの学生は、自分の大学生活や就職活動が優先になり、卒業後に教育業界に就職する気がなければ、塾講師・家庭教師は時給が高く効率が良いアルバイトという感覚でやっている方がほとんど(実際働いてみると効率が悪く、割に合わないが、家庭教師はまだマシ)。

 

低いレベルでは、授業以外の生徒の面倒を見ない講師もいるし、下手をすると、授業の準備すらいいかげんな人もいる。

 

どうせ同じお金がもらえるなら、手間をかけないほうが得だという発想。

 

残念ながら、アルバイト感覚では、生徒やご家庭に対してこうした「責任感」が生まれづらくなる。

この現状は、アルバイト感覚の学生が悪いというのではなく、子どもの教育という最高の投資に対して、経費や人件費の節約のために、アルバイト感覚の学生さんを充てるという業界のあり方自体が、そもそもおかしな事なのだと私は思っている。


とはいえ、私の考えが仮に正論だとしても、こうしたあり方は、1人の力では簡単には変えることはできない。

だから、私はブログで先生の意識やスキル向上の一助となるような情報発信をやっている。

志の高い1人でも多くの先生が、「塾講師・家庭教師が会社のブランドではなく1人の先生として選ばれる」ようになるのが、私の達成したい夢の1つ。

 

 

割に合う仕事にしたいんだったら、自分の商品価値を高める

 

先生は機械的に派遣されたり、あてがわれたりするものではなく、ご家庭の教育方針や価値観、経済状況に合わせて「選んでいただく」ものであり、選ばれた先生は、子供の指導や教育に全力であたった対価として、お金をいただくべきだというのが私の考え。

我々は、成績向上のように目に見える結果としての価値提供だけでなく、勉強スキルの向上や、生徒保護者へのメンタルケアによるストレスの軽減・精神面での充実のように、目に見えない満足感も価値として提供できる。

 

向上させるべきスキルは尽きない。

 

今後、塾講師・家庭教師として選ばれる先生になりたかったら、自分の商品価値を高めるべく研鑽し続けよう。

 

アルバイトの先に独立があるから。

 
すると、「働いた時間」だけでお金をいただくのではなく、 「結果・価値に対する満足・感謝の対価や、サービス全体の価値の対価」としても、お金をいただくようにもなれる。

 

先生というのは、「子供の将来を創る」、ひいては「日本の将来を創る」という責任のある仕事。
 

先生にもご家庭にも社会にとっても価値がある仕事をやっていこう。


 

 

今日もブログをお読みいただきありがとうございました。

 

 

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