どこにいるかだけは知りたがる客 | 縁切り日記

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都内在住、元夜の世界の住人、現在はアタオカ発達障害、仕事ができなくても、コミュ障でも運だけでなんとか生きているメンヘラ子なし兼業主婦

たまにいるのだけど、来店しないのに、今どこの店にいるのかだけは知りたがるお客

 

ホステスがかけもちしているのを知ると、来店する気など全くないのに、店の情報を聞き出そうとするお客

 

これがどの辺りで働いているかだけでなく、最寄り駅と店名を知りたがる

 

話の流れで聞いてみるでなく、遠回しに回答を拒否しても、なぜか執拗に店名を知りたがる

 

「行くからさ、教えてよ」「絶対行くよ」

 

そういう時は面倒なので、存在しない適当な店名を言ってみるけど、後で何も言われないから、探してもないのだろう

 

他のホステスのお客で初回だけ必ず同伴来店して、後は来ないお客もいた

 

彼女が別の店で働き始めると、初日に同伴してボトルも入れてくれるけど、二度と来店しないらしい

 

どんな店か見てみたいだけなんだろうね

 

昔々私が在籍した大箱のパブである二人組のお客に会った

 

同じ会社の同僚で、マスコミ関係、当時40代ぐらいだったかな・・・・・

 

接客した感じは可もなく不可もなく、連絡先を交換して、一度ぐらいは営業メールを送ったかと思うけど、返信が来たかも覚えてない、少なくとも私のいる日に再来店はなかった

 

特に引っ張りたくもなく、興味もなし、営業をガツガツするような店でもなかったので放置

 

そして数か月後に、私は携帯を解約新規をしたので、携帯番号もアドレスも変更になった

 

この時に来店のなさそうなお客には連絡先変更を伝えないので、当然マスコミペア連絡先は即削除

 

そしてさらに数か月後、そのマスコミペアと出会った店は売上不振の為に閉店になり、最後の日を迎える

 

閉店日だと、スーパーだろうがレストランだろうがレジャー施設だろうが、閑古鳥が鳴いてたのはどこへやら、最後を見届けようとする客で溢れかえる

 

大箱パブも例外でなく、次々と客が来店してきた・・・・・

 

ホステス達は次々と席を変えられ忙しく、私も例外でなかったが、席の客がお手洗いに行った時に隣の席から

 

「ailureちゃん、ailureちゃん」

 

見るとマスコミペアだった

 

「覚えてる?閉店するって聞いたからailureちゃんに電話したら番号が使われてなくてさ」

 

「ああ、縛り期間が終わる時に解約新規を二年毎にしているんですよ」

 

「次の店は決まっているの?」

 

「私もうこういう仕事しないんですよ」

 

次の店はオーナーの紹介で決まっていたし、かけもちでも働いていたけど、来店しないのにわざわざ店情報を教えたくない

 

「あ~あ嫌われちゃった」

 

嫌うも何も最初から感心自体ないのですが

 

そこで席のお客様お戻りなので、話は打ち切り

 

その後も私はマスコミペアの席に付く事もなく、いつのまにか帰ったようだった

 

それから会う事もなく10数年・・・・・・・もう会社も退職した頃だろうけど今頃どうしているのか?

 

店で(他の)こういうのよく食べさせてもらった