第一章
俺と斎藤は屋上の壁を背にして座りながら喋っていた
斎藤は
すみません
といった
「変なもの見せてしまって…」
「いやいいけど…」
なんだ…いろいろと…
誰なのかどこにいったのかどういう力なのか…
「知り合いで元の世界に戻してこっちでいう魔法です」
「なんで…」
「普通聞きたがるかなあと思って?」
それにしったって順番まで一緒だため息を小さくつく
「そう…魔法と元の世界って?」
「そのままです」
「そう…」
斎藤が視線を動かす
「俺はどうすればいいの?」
「何もしなくていいです…驚かないですね?」
「驚いてるさ…あわてても何もないだろ」
俺は肩で息を吐く
「そうですね」
斎藤は肩を揺らして笑う
「喋んないほうがいいんだよな?」
「まあ…別にいいですけどね」
「なんでだ…?」
斎藤のほうを見ると斜め上の鳥を見ていた
「皆信じないから」
「それもそうだな」
下を見ながら息を吐いて笑った
「……他にどんな…魔法?があるんだ?」
「今のは空気の圧力を大きくしたのと空間移動…あとは物を大きくしたり小さくしたり…物の強化とか…」
「魔法ってと空飛んだりしか思い付かない…」
思ったことが口からでた
「今の魔法技術だとできないですねそれどころか魔術が使えないひともいますね」
「そうか…」
「がっかりしました?」
斎藤がこっちを無表情で見る
「いや…いること事態で…」
「そうですか…」
嬉しそうに笑ったいつも顔に笑顔はあるが本気で笑ってないことがわかる笑顔なので珍しい
その時チャイムがなった
「行かなきゃいけませんね」
「そうだな…」
「しゃべっていいって言いましたけどあんまり喋らないでください」
「バレたらまずいのか?」
「まずいっていうよりめんどくさいので…」
「そうか…」
「そういえば名乗ってなかったですね…私は…」
「斎藤美咲だろ」
目が丸くなった
「いや…斎藤悪目立ちしてるし…」
「村上幸次さんですよね」
「ああ、敬語もいいよ 俺もそうするし」
「あ…うん…わかった」
また嬉しそうに笑って立ち上がりそろそろ行かなきゃと出ていった
「かわいいよな…やっぱり…」
俺は斎藤のこと結構本気で好きだったんだ
「話たことなかったけど…」
これで話してくれなくなかったらいやだなあとか思いながら俺は今度こそ腰を上げた
「まあ心配しててもなあ」
そう心配してても…な
「まあやれることをするさ…」
次もサボるつもりだったけど斎藤が行くならと教室に向かった
「『村上幸次』か…」
斎藤の持っていた紙には『村上幸次』の村上じたい知らない情報が書いてあった
何が起こるかわからない何も起こらないかもしれない
斎藤と村上どちらかの悪意と興味と感情では必ず何かあるだろう…まあそれだけのことそれだけじゃないことも…