犬と猫の自然療法研究所
Emily's Lab.高橋恵美です。
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イベント出店のお知らせ
で出店します。
静岡のみなさん、ぜひ遊びにきてください。
先着で、私が作ったネコちゃんの
オーガニック無添加おやつのプレゼントがあります。
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老犬老猫の認知機能不全症って
知っていますか?
今日はそのお話しです
16歳のシニア犬シナモンを預かって3週間が過ぎました。
想像より、大変で
ちょっと無理かもとくじけそうになりました。
シナモンは、
・身体を触ろうとすると噛む
・要求があると吠えまくる
・昼夜逆転で夜に吠える
・排泄の失敗
・家中をウロウロ徘徊
・まったく呼び戻しができない
など、頭を抱える問題が
次々と出てきました。
1番困ったのは、
「噛むこと」
急に触ると怖いだろうと、
声をかけ、
身体をそっとたたいてから触るようにしたり、
触れられても大丈夫なところを、
探って行ったりすると
身体には、噛まれずに触れるようになったけど。
とにかく顔周りは絶対ダメ
手が視界に入っただけで
歯を向けてくる。
家族全員噛まれていて、ほとほと困りました。
これには理由があるのです。
原因は「歯」
歯周病が本当に深刻なシナモンは、歯磨きどころか
口を絶対に触らせない
トリミングサロンでも、
歯磨きの時に手を噛んで
2度と歯磨きしませんと断られているくら
そりゃそうよ、本当に酷い状態だからね。
この歯の問題は、また別記事で
詳しく書きます。
試行錯誤して、3週間経ったところで、
シナモンがガラリと変わってきたのです。
その思考錯誤とは
①行動制限する
パーソナルスペースを確保
我が家の子達のように、家の中をフリーにしていたけれど
シナモンのスペースを部屋の1角に作ってみました。
最初は、出せ出せと吠えていたけど、
ご飯も、オヤツもその中で食べさせていると
自分から入るように。
お気に入りのベッドと毛布で
今では、自分から入っていきます。
②とにかく身体を動かす
朝は必ず朝陽を浴びる時間に起こし、庭をフリーで走らせる。
散歩の回数を増やし、
身体を動かし始めたら、
夜は夕飯を食べたら、朝までぐっすり。
吠えることもなくなった。
ほんと、子供の夜泣きと同じよね(笑)
③トイレのタイミングを合わせる
初めのうちは、うんちを家の中で出してしまい、
気づいたら転がっていたんだけど。
トイレのタイミングを掴んで、
そのタイミングで出してあげると
家の中の失敗が全くなくなった!
少しずつ、解決策が見つかってきました。
そんなタイミングで、
日曜日に動物先端医療センターで
シニア期の犬猫セミナーがあり参加したところ。
シナモンの問題行動は、
「認知機能不全症」の症状とピッタリ。
認知機能不全症には、6つの症状があります。
認知機能不全症症状
1.見当障害
2.周囲との関わりの変化
3.睡眠サイクルの変化
4.学習行動の変化
5.活動パターンの変化
6.不安感の変化
シナモンの噛む行動も
不安感の変化によるもの。
呼び戻しができない
コマンドがきかないは、学習行動の変化
シナモンは、ほとんどこの症状に当てはまっていたのです。
そう、老化による変化
人間の認知症の問題と同じよね
シナモンからすると、
環境の変化に対応できていなかったってこと。
自分がなぜここにいて、
知らない人に触られて
知らない場所で暮らす
これが理解できなくて
不安のかたまりだったんだよね。
シナモンは、飼い主さんの事情で
うちに来る前も、短期間で預かり先がいろいろかわって
きっと混乱していたんだと思う。
3週間が経って
ようやく自分の環境を認識して
不安がなくなっていったようです。
試行錯誤していた方法も
ぴったりだったようです!
私は、たまたま受けた
シニア期のセミナーで
シナモンの問題行動が認知機能不全だってわかって救われた気がした。
だって仕方ないもの。
シナモンの性格がどうとか
私の対応が悪いとか
そうじゃなくて、
老化に伴う症状なんだってわかったから。
講師の先生も、
「いぬねこの高齢化が進んでいるなか、動物介護に関する知識は必ず必要になります」
と話されていました。
3月20日春分の日に、
エミリーズラボで
老犬介護のプロ
高木知里先生をお呼びして、
老犬セミナーと
お話し会を企画しています。
詳細決まりましたら、
お知らせさせていただきます。