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【ウールサッキング】
 
って聞いたことありますか?
 
 
猫専門獣医師の服部幸先生の著書の中では
 
猫がセーターなどのウール製品をかじって
たべてしまうことがあります。
この問題行動は食べ物以外を積極的に口にする
異嗜症の一種で
【ウールサッキング】と呼ばれ、
最後すぐに母猫と別れて離乳が早かった猫やジャム猫系の猫に多いともいわれます。
しかし、はっきりした原因はよくわかっていません。
 
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以上、猫が食べると危ない
食品.植物.家の中の物図鑑より抜粋
 
 
 

ぐりとぐらが保護されたのが

生後推定2ヶ月頃

 

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保護団体のIさんのところで

人との暮らしに慣れるようお世話してもらい

我が家の家族になったのが

生後3ヶ月くらいでした。

 

 

初めは敷物にしていた

バスタオルのフリースにも全然興味なく

敷物にくるまって寝ていました。

 

今思うと、

乳歯が抜け替わる頃から

パーカーの紐や、洋服の縫い目などを

噛みたがって口に入れていて

 

歯が痒いのかなーと、

それほど気にしていなかったのが

ウールサッキングの始まりだった気がします。

 

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猫のおもちゃのロープを

ずーっとちゅばちゅば噛んでいて

ある日うんち💩から、

噛んだ紐が出てきてビックリ!

 

紐が付いたおもちゃを撤収していたら

またまたうんちの中から

長いものが!

 

敷物のフリースを紐状に噛み切って

飲み込んだらしい。

 

敷物を外していたはずなのに、

またまたうんちから出てきてしまって。

 

今度は、キャットハウスを噛み切って

飲んでしまっていました。

 

 

真っ青になり、

キャットハウスや敷物も撤収。

 

今度こそ、

食べられそうなものをチェックして

外しておいたのに、

今度は嘔吐。

 

なんと、娘の部屋のベットの中の

カシウエアという柔らかい毛布を探して

丸く穴をあけて

飲み込んだらしい。

 

大きかったからか、

吐いてくれて本当に良かった。

 

 

ここまでの間、

いろんな人に相談したり

病院の先生に相談したり

 

本を読んで調べたり

ネットで同じような子の話しを読んだり

 

悩みに悩みました。

 

結局、

飼い主がいない時は

全てケージの中に入れておく。

 

 

これしかなかった。

 

唯一、

ケージの中のハンモックと爪とぎは

噛みちぎらないので

ベットも、段ボールも敷物もなし。

 

トイレとハンモックと水のみを

ケージに入れて過ごすことに。

 

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もうね、

泣きましたよ。

 

外で暮らしていた子たちが

こんなスペースで暮らすことになるなんてと。

 

 

でも、誤食は命の危険があるので

そんな甘いことは言ってられない。

 

家族の誰かが見張っている間だけ

フリーで部屋に開放して

噛み噛みしないか目を光らせ

あとはケージ暮らし

 

兄弟で保護したことだけが救い

 

2匹だったので

大きめの3段ケージを用意してあったので

ケージの中でニャンプロして遊んだり

 

高いところのハンモックで

のんびり外を眺めたり

1匹で暮らすよりは

気晴らしができたと思う。

 

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ケージ暮らししながら

いろいろやりましたよー。

 

たっぷり遊んであげれば

暇つぶしに誤食しなくなる。と聞けば

 

猫のおもちゃや、爪研ぎを

いろんな種類買ってきて試したり

 

ニャンポインターで、

走り回らせたり

 

犬たちと一緒に過ごして

適度な、緊張感を感じさせたり。

 

それでもね、

ふと気づくと

洋服噛んでる💦💦

 

 

ご飯を増やして

満腹にしておけば良くなると聞けば。

 

ドライフードを食べながら遊ぶ

おもちゃを使って

お腹いっぱいにしてみたり。

 

ご飯を3ー4回に分けて

空腹を感じさせないようにしてみたり。

 

それなのに、

それなのに。

 

ぐりにゃんが、吐きました。

 

中身を確認したら、

なんと

ぐらが付けていた首輪外して

着いていたリボンを🎀食べていた!

 

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まさか、首輪までー。

 

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ショックで倒れそうになった。、

 

本当に、本当に

こんなに何度も誤食させてしまって

落ち込みまくり。

 

そして、

吐いてくれて

うんちから出してくれて

本当にありがとうと思うしかなかった

 

 

ネットで調べると

飼い主の愛情不足とか

栄養が足りないとか出てきて

 

そのたびに

また落ち込む。

 

毎日、手袋をして

うんちを解体して

異物を飲み込んでいないか

毎回チェック

 

ご飯も、繊維が多い野菜を加えた方がいいのか?

いや、そうじゃないのか?

 

ねこ草を思う存分食べさせてみたり

 

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動物行動学の先生のセミナーに出て

質問をしてみたり。

 

ほんといろいろやりました。

 

最終的にはサプリや投薬で

症状が治まることもあると聞き

 

いよいよ困ったら

受診しようと考えていたほど。

 

 

で、結論から言うと。

 

生後10ヶ月になった今、

ようやくウールサッキングが落ち着いて

限られた部屋の中では

フリーで過ごせるようになりました!

 

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以前は、カーテンまで

噛んだり、

置いてあった洋服を

噛んで飲み込んだこともあったけれど

 

いまは、それもなくなってきました。

 

とはいえ

紐や、フリースのような感触の生地には

まだ執着するので

それらはタンスの中にしまい

 

置いておいても大丈夫なものだけ

外に出してます。

 

なぜ治ってきたか?と考えても

 

「これをやったから」の

決定打はなく。

 

・歯が生え変わったこと

 

・去勢手術を受けたこと

 

あとは

 

・執着している紐や生地

 ひらひらするものなどは見せない。

 

・噛む楽しさを思い出させない

 

などの総合的な効果だったんだろうと思います

 

このまま、

一生ケージの中で生きていくなんて

そんなの辛すぎるからと

 

カーテンもつけず

何も置かない猫部屋を作ろうかと

本気で考えていたので

落ち着いてくれて本当に良かった。

 

そろそろ猫ベットや敷物大丈夫か?

とちょっと入れてみたところ

端っこをかみ始めた( ̄ー ̄)

 

油断大敵だ。

 

 

獣医師によると、

3歳くらいになると大分落ち着いて

イタズラも少なくなる

とのことなので。

 

もうしばらく、

厳しい監視下で行動観察あるのみ。

 

1番大切にするのは

危険を避けること。

 

とにかく、

とにかく安全に過ごしてほしい。

 

 

ウールサッキングで悩んでいる飼い主さん

頑張りましょう!

 

 

emily