人とわんこのホームセラピスト
高橋恵美です。

このマロンの写真は
わたしの大好きな写真

この写真のマロンが、
いまのご飯作りの原点だな〜と
しんみりと思い出したのは今朝のこの投稿から。

の大切なわんちゃんの
ノエル君がお空に旅立ったと。

病気がわかってから、
本当にたくさんのボランティアさん
里親会のスタッフさんが
日夜問わずノエル君のために
寄り添っていました。


口から食べることができなければ
点滴になってしまうからと

とにかく口から食べれるようにと
フード、ジャーキー
お肉、スープ、サプリメントと
知恵を絞って
ありとあらゆるご飯を試していました。

この写真は里親会さんのブログからお借りした
ノエル君の写真

朝まで食べていたご飯も食べなくなり
困り果てて、ふと生肉をチンして温めてあげたら
美味しそうに食べてくれた写真

食べてくれて
オシッコが出ると
皆んなで大喜び!

こうやって
1日1日を大切にされて乗り越えてきたけれど
お別れになってしまいました。



SNSでずっと応援していたので
悲しさはあるんだけど
あんなに大切に見守ってもらえたら
本当に幸せな最期だったなぁって思えます。

ノエル君の日々を追いながら
ずっと感じでいたのは

もしもの時こそ、今までのノウハウが宝になる

ノウハウというのは
知識的なことももちろんあるんだけど

それ以上に
「この子は何が好きなのか?」

「この子は今、なにを求めているのか?」

それを感じるノウハウということ。

私も、わんにゃんのご飯の相談に乗ることが多いのですが、
いつもお話しする、1番大切なことは

「その子は何が好きなのか?」を
探ること。


ドライフードを食べていたとしたら
どのメーカーのどのお肉がすきなのか?
同じメーカーでも
チキンなのか?
ラムなのか?フィッシュなのか?

粒の形状だっていろいろあります。

メイサのように小さな犬だからといって
超小型犬用のフードが好きとは限りません。

丸飲みしないで
噛む食感が好きで
カリカリ食べたい子だっているのです。

カリカリのままなのか
お湯に浸した方が好きなのか
スープをかけるのが好きなのか

あえてお水をかけるのが好きなのか?

手作りご飯だったら
どのお肉が好きなのか。  
お肉はミンチが好きか?大きめのごろっとしたお肉が好きなのか?

生が好きなのか?
軽くゆがくながすきか?
焼いて香ばしいのが好きか?
骨ごと柔らかくするのが好きなのか?

この肉の形と調理方法を変えずに
毎日同じように手作りご飯を作っている飼い主さん、けっこう多いです。


「ご飯を食べなくて困っています」

この悩みのお答えに、
「豚肉を焼いてみてください」
とお伝えしたところ、

何をやってもたべなかったわんちゃんが
ぺろりと食べてくれたそうです。

このワンちゃんは
食べない日が続くと
病院で補液をしなくてはいけなくて
なんとか補液をせずに食べさせたいとの
相談でした。

口から食べられて良かった(^^)



もしも病気になったら

もしも食べなくなってしまったら

あと少ししか命の時間がないと言われたら

そんな「もしも」の時のための
ノウハウなのです。

たぶんね、
獣医さんに相談したとしても
栄養学的なアドバイスをもらえるかもしれないけど


その子の1番好きを
アドバイスできないんじゃないかな。

目の前のわんちゃんや、猫ちゃんにとって
何が1番「好き」かを知っていて

今までの経験を生かせるのは
飼い主さんしかないのだから。





マロンは、亡くなる数時間前に
数日間何も食べられず
水さえ飲めなかったのに

弟犬のルパンのご飯を作っている匂いに反応して
むくっと起き出し
自分も食べたいと訴えた。

まさか?と思ったけど
少し口に入れてあげると
麻痺して上手く食べられないながらも
美味しそうに頬張って
ルパンのご飯を全部食べちゃった。

そして、
ものすごくいっぱいお水も飲んだんだよね。

常識から考えたら
ありえない出来事なんだけど
きっとマロンは旅立つ最期に
お腹いっぱい、
今まで食べていたご飯を食べたかったんだよね

その時作った
鶏ひき肉と豆腐のハンバーグは
今でも忘れない。

その数時間後に
眠るように息を引き取ったマロン

ペット里親会の
ノエル君の姿と重なりました。

わたし思うんです。

手作りご飯作ったり
クレイやったり

人から見たら
大変そうだし
面倒そうに見えるかもしれないけど


結局は、自分のためにやっているんだよね。

嬉しそうに食べてくれたり
ピカピカになったり

その姿を見たいんだよね。

そして1番は、
お別れの時が来た時に
後悔しないように。


もちろん後悔しないなんてことは
ないとは思うけど、

マロンの最期の時みたいに
満足して旅立ってほしい。


だからこそ
元気な時からコツコツ
その子の「好き」を見つけたくて
いろんなことしてるんだよね。

こんな小さなうちから
お別れの時のことを考えるなんて?
と思うかもしれないけれど。


悲しいけれど
ペットたちとは、出会った時から
お別れのカウントダウンが始まっている。

だからこそ、
今日一日を
この、1食のご飯を大切にしたいと思うのです。

大切なわんにゃんの
「大好き」なご飯
一緒に探しませんか?