人とわんこのホールセラピスト
emilyです。




ここ数ヶ月、猫の保護活動をお手伝いして
本当に消耗したのが
人間のエゴとお金にまつわるトラブル。


私の住む地域だけでなく
動物保護とお金の問題は共通の悩みのようです。




野良猫(飼い主のいない猫)
と呼ばれる猫たちのほとんどは
飼い主に捨てられた
迷子になった猫
そして、多くは不妊手術をしない野良猫が
仔猫を産み続けて増えてしまったことで、
どんどん増えてしまっています。

ひどい人の中には、
「仲間がいれば寂しくないね」と
野良猫がいるところに、自分の猫を捨てて

その結果、
ますます猫が増えてしまうという悪循環

そこに登場するのが、
自称猫好きの人たち。

お腹空かせてかわいそうだから
毎日ご飯食べにくるから
自分も年寄りだから、飼うことはできないから
ご飯だけでも食べさせてあげる

などの餌やりさん。


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TNR活動と言って、
地域に住む、飼い主のいない猫たちを
不妊手術をして、元の場所に帰して
これ以上仔猫を増やさず
一代の命を全うしてもらう活動。


それには、捕獲して
病院に連れて行き
手術して、また地域に返す

という対策が必要になります。

そこで問題は
「お金」

病院で処置するお金
それにかかる雑費(餌代や、トイレシーツ代など)を誰が負担するか?ということです。

自治体に申請すると
地域猫の手術は助成金が出ます。

ですがあくまでも助成金
手術代の差額や、ノミダニの薬
投薬などの必要のある子は治療のお金
など、それ以外にも実費がかかります。


その実費は、
餌をあげている人
地域の人
猫のことを気にかけてる人
見つけてしまった人

などの、善意で支払われます。

今回は、3回の捕獲で
20匹の猫たちがさくら耳になりました。

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このお金は誰が払うのか?
今回も、大変でした。

超ベテラン保護団体のAさんが、
この猫たちが住む一帯の人たちに声をかけてまわります。

TNR活動の説明と、必要性
実際の流れを説明して
猫たちの情報を集めます、

出るわ、出るわ
あそこにも猫がいる
ここにもいるから手術して

あっちにも仔猫を何度も産んでる猫がいる

たくさんの情報が集まりますが、
じゃあ、みんなでお金を少しずつでも集めて
手術しましょうと話すと

誰一人として払わない。
1000円でもいいからと言っても

「自分の猫じゃないから」
の一点張り。

手術はして欲しいけど、
お金は払いたくない

なんなら、お金払うくらいなら
猫が子供を産んでもかまわない。

保健所に連絡するからとまで。

お金を払うから手術してほしいと
依頼してきた人まで
お金はこれだけしか払えないと
全然話しが違うー!

もともと、この地域の活動を相談したのは私。
いつも会っていた黒猫ちゃんが
道で倒れていたのを見てしまい
保護依頼をしたのがきっかけ。

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その子さえ助ければいいのか?
と言ったらそうじゃないよな。


そう思って、その子の住む一帯をTNRしましょうということになり、
20匹という数になったのです。

ですから、私が活動費はお支払いしました。

保護した仔猫ちゃんの治療費などもあり
それを含めて
合計82,100円



これでも、スペイクリニックと言って
避妊、去勢専門のクリニックで
安全に、安価で手術してもらっているので
この金額ですんでいます。


保護団体の方は、労働は全てボランティア
朝から夜中まで
何日にもわたって活動しても
全てボランティア
ですので、この活動にかかる費用まで負担していては、
活動ができません。
(例外もあります)

私は、活動の日のお手伝いをして
お金を支払ったら終わりだけど

保護団体のAさんは、
この時に保護した仔猫ちゃんを含め
10匹の乳飲み仔猫のお世話も続いています。

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大きな団体では、
寄附金もたくさん集まるかもしれません。

でも、小規模な団体では
寄附金も潤沢ではありません。
下手にホームページなどに大きく掲載すると

家の敷地で仔猫が生まれた

うちの周りで猫が多いから捕まえて欲しい

でも、お金は払わないという
自分勝手な問い合わせがたくさんくるので
紹介者を通じて保護活動をしているそうです。

でもね、これは大正解だと思う!

最近、問題になっている
日本セラピー犬協会の問題。

犬たちを救ってくれた
ペット里親会の記事


みんな良かれと思って寄附金を出して
その寄附金はどこに?

パピー工場と呼ばれる
繁殖犬の問題

獣医師の資格もないのに
何度も帝王切開を繰り返し
仔犬を売るブリーダー
麻酔なしで手術して、
ザクザク縫って終わりと言う症例も。

でもそれは
欲しがる人がいて
買う人がいるから。

世の中には、動物をお金儲けの道具としか
考えない人もいるのです。


あの団体が?
と驚くような有名な団体も
内部告発で実情が暴かれています。

まさかそんなことが!
ということが、お金が絡むと起こるのですね。

もうね、たまらない。

そしてこれは、
日本アニマルセラピー犬協会の被害にあった方の言葉です。

本当に耳が痛い。
以前の、自分とかぶります。

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以下、転載させていただきます。


安易な寄付が動物の犠牲を生む。


動物愛護活動やアニマルセラピー、
どんなこともそうですが安易に寄付を
しないで欲しいと心から願います。

寄付という行為にも責任がある。
安易な寄付のおかげで人間が
甘い汁を吸うために動物が犠牲に
なるケースをたくさん見てきた。

今は愛護活動には関わってないけど
感情的な同情で寄付をするのではなく
その問題を解決するための明確な
考えや意見を持って欲しい。
寄付先の団体が実態のある活動を
してるか確認して欲しいと思う。

SNSやブログの写真や文章とは
かけ離れた実態も多々ある。
もちろん誠実に活動してる方も
たくさんいる。

SNSの投稿やブログを鵜呑みに
して見に行くことも出来ない遠方の
支援をするよりもお住まいの地域の
愛護センターや保護団体さんで
実態を確認したり信用できる人の
情報を確認した上で支援して欲しい。

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本当にそう思う。
ふるさと納税で、寄付したから。

街頭募金で、募金したから。

そのお金は、ちゃんと動物のために
使われている?

そこまで考えることが
本当に動物達を救うためには必要なのだと
深く反省しました。

どうか、動物たちが
お金儲けの道具でない世の中になりますように。

みんなに、光が当たりますように。

emily