人とわんこのホームセラピスト
emilyです。
【人生最後のご馳走】
という本を知っていますか?
で取り組まれている「リクエスト食」
平均在院日数は約3週間の中で、
毎週金曜日に、
「明日食べたいものはなんですか?」
と管理栄養士の方が一人ひとりを訪ねて
リクエストを聞いて、
食事を再現するという取り組み。
このリクエストは、
ただ単に、
「天ぷらが食べたい」
「コロッケが食べたい」
というものではなく、
子供たちが小さい頃
揚げても揚げても、
すぐになくなってしまった
「想い出の天ぷら」
家族の食卓を再現するのです。
その頃のエピソードを丁寧に聴いて
その時の食材、揚げ方
天つゆの作り方までを丁寧に再現するのです。
コロッケも、
「あのお店で食べたコロッケ」
という、コロッケのホクホク感まで
じっくり再現します。
末期ガンの方にとって、
それが本当に最期の食事かもしれない。
リクエストしても、
口から食べられる状態ではないかもしれない。
でも、患者さんはこう言います。
食べられないけど、
気持ちを食べたい
リクエストしたご馳走を見て、
その時の気持ちを食べたいのです。
私は、人生最後のご馳走は?と聞かれたら
母が作ってくれた
*鯵の南蛮漬け
*コロッケ
*お弁当に入っていた前の日のハンバーグ
不思議と、
お寿司でも、
フォアグラでも、キャビアでもないんだなー
こどもの頃の、
母や家族の記憶を味わいたいんだよね。
最期のご飯というと、
いつも思い出すのがマロン
発作を起こして、
まったく、
口から食べることも
飲むこともできなくなっていた時に。
同居犬ルパンのご飯を作っていると、
突然、ムクッと起きだして
食べたそうな仕草・・
自分では、
起き上がることもできなかったので
身体を支えて、
匂いを嗅がせると
口を大きく開けるのです。
まさかね?と思いながら、
小さく切って口に入れてあげたら、
上手く飲み込めないのに、
必死で食べようとして。
ボロボロこぼしながらも
全部食べきったのです。
その日のメニューは、
マロンの好きだった
鶏ひき肉の豆腐ハンバーグ
お水も、必死に飲んで、
嬉しそうに寝て。
その日の夜に、
旅立ちました。
きっとマロンにとって
最期のご馳走だったんだね
私が、
わんこ達のご飯にこだわるのは
この時のマロンの姿があるから。
人間だけでなく、
わんこや、猫ちゃんも
食べることは、楽しい記憶。
犬生最期の日まで、
楽しい記憶と共に
ご飯を食べてほしい。
そのためにも、
手作りご飯も、
歯磨きも、頑張るからね!
現在は、
電子書籍でしか、読めませんが
【人生最後のご馳走】
ぜひ、読んでみてほしいです。
そして自分にも、
人生最後のご馳走はなに?と
聴いてみてください。
大切な家族、わんこ達にも
ご馳走の記憶を残してあげたいと思いませんか?
emily