今日は、地元沼津で開催された
【人と動物のハッピーライフシンポジウム】
に参加してきました。
基調講演は、
東京農工大名誉教授
伊藤博先生。
動物の免疫療法、再生医療のスペシャリストでもあります。
先端医療センターだけあって、
腫瘍で悩む動物と飼い主さんが
遠方からも相談に来る病院です。
私は自分も含めて、
ペットたちも、病気になった時に
抗がん剤や、様々な治療を受けることに
否定的でした。
ですが。
ここのところ、腫瘍専門の先生のお話しを聴くことが続いていまして、
奈良の今本先生
そして、今日の伊藤先生。
日々、
腫瘍と向き合っている先生のお話しを聴くにつれ、
その治療を受けることによって
穏やかに生きることができる
そして、生きる可能性が広がる
ということを、感じました。
伊藤先生のお話しによると、
犬や猫たちの、病気の進行するスピードは
人間の7倍とも言われているそうです。
実際に、
今日のシンポジウムのパネリストの方のワンちゃんたちも、
癌が見つかって
あっと言う間に亡くなってしまったそうです。
ただ、やみくもに延命したいというのではなく
できることがあれば
その可能性にかけてみたい
少なくとも、
選択肢を増やしてあげたいと思いました。
医療の現場からの伊藤先生のお話しの中で
衝撃的だったのが。
癌の治療の途中で、飼い主さんが
「もうこの子は連れて帰って
家で看取ります」
と連れて帰った子の7ー8割は
すぐに駆け込んで戻ってくると。
それは、
痛かったり、苦しむ姿を
見ていられなくなって
病院に助けを求めて戻ってくるそうです。
治療をやめたら、
飼い主の腕の中で
眠るように息をひきとる
…というのは、
なかなかないそうです。
伊藤先生も、
最期の看取りは、
医療者と、家族が協力して
お互いに、できる場面をサポートしあうことが
必要なのだと。
そう話されていました。
私自身も、
自然療法を学んで、
人も犬たちも、
できるだけ自然の力で
回復していきたい
そう思う気持ちが強いのですが。
でも、
医療に頼る部分と
自然の力を頼る部分のバランスを
うまく取れる道を見つけてあげるのが
きっと自然なやり方なのだと思うのです。
どちらがいいとか、悪いとかでなく
柔軟に、
目の前の子に、何が必要なのか?を
選べる飼い主でありたいです。
ペット寿命が延びた分
病気と向き合う機会も増えてきます。
その時に、どんな選択をするのか?
元気なときから
考えておきたいですね。
私は、マロンとルパンが亡くなってから
素晴らしい獣医師や、
専門家に出会うことができました。
出会うたびに、
「この先生に診てもらいたかった」
「もっと早く知りたかった」
毎回そう思います。
元気なときから、
いろんな情報を知るということは、
もしもの時に、
とても大きな助けになると思います。
そして、
大切な家族の看取りについて
考えてみることも
大切だと思います。
emily