今日、探しものをしていたら
ぱらりと
引き出しの中から出てきたこの写真
亡くなったマロンが、
初めて無麻酔歯石除去を
セラピストさんにお願いした時の
ビフォアフターの写真
この写真を手にした途端
もう、涙が止まらなくなってしまった。
何も知らなかったこのころは、
歯石さえ綺麗にしてもらえたら。
麻酔をかけない処置なら安心だ。
歯磨きできないかわりに、
綺麗にしてもらえたら。
そんな軽い気持ちで
歯石除去をお願いしてしまったのだ。
今思うと、
自殺行為だったのに。
歯石さえ取れたら
見た目の歯が、綺麗になれば
歯の問題がなくなるのではなく。
逆に、
かえって
歯垢をつけやすくしてしまうこともある。
(歯磨きができている
元気なわんちゃんたちは、
定期的な歯石除去は、
ひとつのケア方法だと思います。
ただ、しっかり歯磨きができることが
条件です!)
この上の写真の歯肉を見ると
真っ赤に腫れて
明らかに炎症を起こしているのに。
人間なら、そんなところを
触られただけで大騒ぎしてしまうはずなのに。
固定されて、
ガリガリ、スケーラーで
削られてしまったなんて。
きっと、
ものすごく痛かっただろうし
怖かったよね。
下の写真の
マロンの舌と歯肉の色。
真っ青になっていて
チアノーゼになってしまっている。
明らかに呼吸困難
苦しかったんだよね。
で、結局
歯石もほとんど取れずに終わったのだった。
今だったら、
絶対にやらせない。
知らないって、
本当に恐ろしすぎる。
この写真を主治医に見せた時、
先生が、厳しい顔で
「無事で良かった。
持病があるマロンが、
こんなチアノーゼが出る状態になってたら
何が起こるかわらない。
しかも、小型犬の顎の骨は
それでなくても脆いのに
マロンのように、弱い子は
顎の骨が折れてしまう危険さえあった」
そう言われたのでした。
そもそも、マロンに
こんな思いをさせてしまったのは、
私が
歯磨きができないから
プロにお任せして、綺麗にしてもらおう。
定期的に、歯石さえ取っていたら
歯周病にならないじゃない?
そんな安易な気持ちから
気軽にお願いしてしまったのでした。
歯周病になると、
本当に辛いらしく
口の中に、大きな口内炎がたくさんあるくらい
痛いそうです。
唾液も飲み込むのも
痛いほど、辛いことも。
そういえば、
マロンは良く、ヨダレを出してたのよね。
歯周病の酷い歯を、数本抜歯した後は
本当に美味しそうに、
ご飯をたくさんたべるようになって
ずっと、引っかかっていた
肝臓の数値や
炎症所見の数値も
正常値に戻ったのです。
もう、この時と同じ後悔は
絶対にしない!と決めていたのに。
メイサの歯磨きも、おろそかになってしまい。
先日の、受診の日から
ホンキになって
歯磨きを始めていた
そんな時に
なぜか
通帳の入っている引き出しから
この写真が出てくるなんて
不思議でもあり
あらためて、
気合いが入りました。
歯磨き、歯周病ってしつこい!と
思う人もいるかもしれません。
でも
もしも、マロンの歯に悩んでいた時に
この記事を読んでいたら
無麻酔歯石除去を受けさせなかっただろうし、
誰かに頼るのではなく
もっとホンキで
歯磨きできるように
頑張ったと思う。
知らないということ
それは
本当に怖いこと
たかが、犬の歯磨きではないのです。
歯周病になってしまっていたら
自然に治ることはありません。
○ちょっと口のニオイが気になる
○食べ終わったお皿がヌルヌルしている
○クシャミや鼻水が多い
○唾液が飲み込みにくくて、
お口の周りが濡れている
そんな症状があったら
見なかったことにしないで
ぜひ
歯周病や、治療について
調べてみてください。
歯科専門獣医師のサイトなども
たくさんありますので
ぜひ参考にしてみてください!
そして、大切なのは
どんな方法でも
歯磨きを
はじめることだと思います。
メイサも毎日2回
頑張ってます♪
emily