「成功する経営者と失敗する経営者の違い」

江戸時代を築いた戦国大名“徳川 家康”さんを、幼少の頃より支えた戦国武将“鳥居 元忠(とりい もとただ)”さんのお話です。

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元忠は、いつの頃からか、この働き甲斐のある主君(家康)を天下人へと押し上げたいと願うようになっていた。

(人格、風格備わるこのお方ならそれができる) 

元忠は、家康なら天下泰平の世を作れると確信していた。

そのためにいつでも命を捨てることを覚悟していた。

そんなある日、元忠は家康から数々の武功に対して感状を送られた。

普通の武将なら涙を流して喜んだことだろう。

だが、元忠はそうではなかった。

感状を前にうかない顔をしている元忠に家康は、

「元忠、どうしたのだ。何か気に入らないのか」

「気に入りませぬ」

さしもの家康も感状を気に入らないという元忠に眉を寄せた。

「殿、情けのうございまする。このようなものは他家に仕える時に役立つものでござる。

私は殿にだけお仕えする所存。殿のために武功を挙げるのは当然のこと」

そこには元忠の「私」など入る隙はない。

それをなぜ分かって下されぬ。

その元忠のまっすぐな忠義の心はそのまま家康の心を突き刺したようだった。

「すまぬ。元忠」

この時、主従の心はひとつとなった。 

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 泣ける!日本史

後藤 寿一 監修

主婦と生活社

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 アンデス地方に伝わる童話「ハチドリのひとしずく~いま、私にできること~」というお話があります。


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 森が燃えていました

森の生きものたちは われ先にと 逃げていきました

でもクリキンディという名のハチドリだけは いったりきたり

口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは火の上に落としていきます

動物たちがそれを見て

「そんなことをして いったい何になるんだ」

といって笑います

クリキンディはこう答えました

「私は、私にできることをしているだけ」

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 坂本龍馬さんが残した有名な言葉に



「世の人は我を何とも言わば言え 我なす事は我のみぞ知る」



というものがあります。

この言葉だけ見ると自分のわがまま、エゴに思われがちですが、先ほどのハチドリや鳥居元忠さんと同じように「私心」がなく、果てしない【覚悟】を感じます。

そして、そういう人だからこそ、時代を動かすほどの事を成したり、後に成功者と呼ばれたりするのでしょう。

経営の神様と言われた松下幸之助さんは、成功する経営者と失敗する経営者をこう言いました。

「成功する経営者と失敗する経営者の間にある大きな違いは、

私心にとらわれず、公の心でどの程度ものを見ることができるか、ということにあると思います。

私心つまり私的欲望によって経営を行なう経営者は必ず失敗します。

私的欲望に打ち勝つ経営者であってこそ、事業に隆隆たる繁栄、発展をもたらすことができると思うのです。

私の欲望にとらわれず、公の欲望を優先させるということは、言葉をかえれば、素直な心になるということです。

そのように私心にとらわれず、素直な心で物事を見ることができるようにみずからを常に顧み、戒めることが大切だと思います」

将来成功者になりたければ、自分が勤めているうちから「私心」なく尽くすことが大切な事のように思います♪

そんな社員さんを育てていくには、まず「心」の教育からではないですね♪

 


 ※魂が震える話より 





 

 


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