【年上の義務】

山田玲司(れいじ)氏の心に響く言葉より…


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 もしも年下の人間にバカにされたり、無視されたくなかったら、年上にも年下に対する「しかるべき義務」があるはずだ。そんなことを考え始めた僕は、「年上の義務とは何か」について、いくつかの結論に達した。その中心になるのがこの3つだ。「愚痴らない」「威張らない」「ご機嫌でいる」挙げようと思えば他にもいろいろあるのだけど、本質的なものはこの3つに尽きると思う。実際、ネットで公開してみると、多くの反響があった。 おそらくこの3つは、今の「意見を言わせてもらえない若者」にとって、「理想の年上像」の最低条件なのだろう。 反面、「聖人君子かよ」とか、「私は愚痴るし、威張るし、不機嫌にいく。鉄拳制裁もするのが年上なのだよ」みたいな意見も届いた(僕はこういう人の下では働きたくない)。 とはいえ、僕自身も「それを完璧に実践できているか?」というと、義務を果たすのが難しいときもある。 それでも、年下の人と会うときは常に「年上の義務」について意識するし、その実銭ができない心理状態だったりするときは、なるべく彼らと距離を取るようにしている。 人間は必ず 「年上」になる。 そのときに備え、年上の義務について真剣に考えなければ、「不幸な人生」にまっしぐらだ。 残念なことにこの国の多くの人が、年上として尊重されていないだけでなく、いないものとして無視されている。 あなたは「相手にされない年上」になっていないだろうか? 


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リッドキララ


 パナソニックの創業者、松下幸之助氏は、好かれる人の条件を聞かれて、「運の強そうな人と、愛嬌のある人やな」と答えたという。愛嬌のない人は、男女を問わず、どの年齢からも好かれない。可愛げがないからだ。愛嬌が必要なのは、若い人ばかりではなく、年長者、それも特に年配の男性にいえる。年をとればとるほど、多くの人は愛想がなくなり、仏頂面になるからだ。特に、大会社の役職経験者は、威張る癖が抜けない。偉そうに振る舞い、可愛げがない。可愛げがない老人の末路はあわれだ。だれからも相手にされず、自分の我だけを張る不機嫌な嫌われ者となるからだ。可愛げがある老人は・・・「愚痴らない」「威張らない」「ご機嫌でいる」。「年上の義務」という言葉を胸に刻みたい。


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