「お金との付き合い方」というお話です。
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お金との付き合い方は、師匠や先輩に教わったことが大きい。
飲み屋で後輩を見かけたり、挨拶されたりしたら、その飲み代をパッと払う。
店員には「内緒にしといて」と言って払って、サッと気づかれないようにして先に帰る。
そういうのは、渡哲也さんとかカッコいい先輩から学んだこと。
師匠の深見千三郎も粋だった。
師匠についていた時の話だけど、「師匠、寿司屋に連れてってください」と言ってもダメ。
「いいじゃないですか。おごってくださいよ」なんて生意気言ってた。
それでも師匠は「行かない」とテコでも動かない。
「ケチですね。寿司代ぐらいあるでしょう」と言ったら、「バカ野郎!祝儀がねえんだよ」って。
「あそこは職人が三人いるだろう。寿司代はあるけど、祝儀がなあ」
師匠は店の人にすごく気を遣う人で、必ず板前に祝儀をあげていた。
二人で寿司食っても二万はいかないけど、職人一人に一万ずつ払うから、その金がないって。そのあたりが粋だと思ったし、勉強になった。祝儀の渡し方というのも大事なんだ。
食べて、偉そうに「ほら、とっとけ」なんて渡すのじゃなくて、店を出てから弟子のおいらに「渡してこい」とやる。
「店にいる間に渡したら、『ありがとうございます』なんて、俺に気を遣って挨拶に来るだろう、バカ野郎。だから店を出てから渡すんだ」と、そういうしきたりみたいなものにはきっちりしていたし、うるさかった。
バカ論
ビートたけし 著
新潮新書
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よく言われるのが「出入り口」のお話。
「出入り口」とは言うけれど、「入り出口」とは言わない。
出るほうが先ですよと。
お金も、支払いを渋れば渋るほど、自分のところに入ってこなくなるようです。
小林正観さんの著書「なぜ神さまを信じる人は幸せなのか?」(イースト・ブレス)に、こんなお話があります。
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お金を大事にし、感謝すると、お金も味方をしてくれます。
お金に対して常に、ありがとう、大好き、愛してると言っていると、お金のほうもこの人のためになんとかしようと思うようです。
さらに、お金に感謝され、喜ばれるような使い方をすると、ますます味方をしてくれます。
基本的には、支払いを渋らないこと、きれいにすることがすごく重要です。
ある実業家が、この話を聞いて、お金の支払いを、請求書が来たらとにかく翌日に支払うようにしました。
支払日が何ヵ月か先であっても、翌日に支払うようにしたそうです。
すると、売上がなんと3倍になった。
億単位の売上が3倍になったそうですから、すごいです。
気持ちよくきれいに支払われることで、そのお金も喜ぶようです。
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お金の使い方(出口)がきれいな人の財布には、お金が喜んで入っていきたくなる。
ギャンブルや私利私欲に使われた財布に、お金は入りたがらない。
気持ちよく、きれいに使っていきたいですね♪
※魂が震える話より


