今日12月3日は「奇術の日」です。

奇術(手品)につきもののかけ声が「ワン(1)ツー(2)スリー(3)」であるという語呂合わせが由来となっています。
手品は古くから人々を魅了してきたとされており、まだ手品のタネが明かされていなかったころには、日本では呪術などと呼ばれていて、その人には特殊な力が宿っていると思われていました。
時には手品を使ってあたかも奇跡を起こしたように見せて、権力者となる人もいたそうです。
現在でも手品は根強い人気を誇っていて、テレビ番組でもお馴染みの山上兄弟やトランプマンが手品をしているのを見かけますし、ここ数年では「手品バー」と呼ばれるマジシャンの手品を見ながらお酒が飲める場所まで登場しています。
大掛かりなものではなくコインやトランプを使った定番の手品などは宴会芸などでも使えますし、練習をして身につけたという人も多いのではないでしょうか。

【手品道具の雑学】
※手品で使われるハトが白い理由
マジシャンが行う手品の中でも定番のものが、どこからともなくハトを出すという手品があります。
定番でありながらハトのような生き物をどうやって隠しているのかがわからず、インパクトもあることから人気の手品となっています。
そんなハトの手品を見ていると、手品で使われるハトがなぜか白いハトが多く使われていることがわかります。
確かに白いハトは奇麗で見栄えが良いこともありますが、手品に白いハトを使うのにはちゃんとした理由があるそうです。
手品に使われる白いハトの品種は「ギンバト」と呼ばれる種類で、他の品種のハトと比べて身体が少し小さめであることが特徴です。
しかし、羽を広げると普通のハトと同じぐらいの大きさになることから、隠しやすく出した後の見栄えも良いのです。
そしてギンバトは他の品種のハトと比較しておとなしい性格であることから、手品で使う鳥としてはうってつけです。
※トランプと呼ばれるのは日本だけ
誰もが簡単に手品をすることが出来るトランプですが、このトランプを使って簡単な物から難しいものまでたくさんの手品が披露されています。
そんなトランプですが、実は「トランプ」という名称は日本だけで使われているものです。
それでは英語圏の国ではトランプはどのように呼ばれているのかというと、「playing card(プレイングカード)」と呼ばれているのです。
本来は「トランプ」というものは「切り札」という意味で使われていたものだったそうです。
しかし、外国人が「playing card(プレイングカード)」で遊んでいる時に切り札として「トランプ」という言葉を使ったところ、日本人が「トランプ」をゲーム名だと勘違いしたのが始まりだとされています。

