今日12月1日は「世界エイズデー」です。 

「世界エイズデー」は世界保健機関(WHO)によって1988(昭和63)年に制定されました。
日本だけで実施されている記念日ではなく、世界で実施されている国際デーです。
世界保健機関によるとこの日を「世界レベルでのエイズのまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消する」のを目的としています。

レッドリボンの意味と由来

この運動のシンボルとして「レッドリボン」が使われていますが、これはエイズに偏見をもっていないことや、エイズとともに生きている人々を差別しないという意味が込もっています。
「レッドリボン」の由来はヨーロッパで古来から伝わっている風習の一つで、病気や事故によって亡くなった人へと追悼の意を表すもので、エイズのためにこの「レッドリボン」が使われるようになったのは、アメリカでエイズが問題視されるようになってきた1980年代終わりのことでした。
この頃のニューヨークでは、演劇や音楽活動を行うアーティストがエイズで亡くなることが多く、その仲間に対して追悼の気持ちとエイズに苦しむ人への理解を示すために「レッドリボン」が使われるようになりました。 


 【病気の雑学】

 ※最近とウイルスの違い 


 人間が病気になって体調が悪くなる原因としてあげられるものが「細菌」や「ウイルス」です。
「細菌」は微生物であり細胞から成り立つ単細胞生物で、自分を複製する能力を持っていて、「ばい菌」という言葉もありますが、「ばい菌」は「細菌」のことです。
「ウイルス」は細胞を持っておらず、DNAとそれを包む核によって構成されている「微粒子」で、「細菌」と比べるとかなり小さいサイズで、自らが分裂するのではなく、他の細胞に寄生することで自分のコピーを増やすという能力を持っています。 


 ※風邪の特効薬は存在しない 


 風邪はとても一般的な病気で、病院でも薬を処方してもらえますし、市販でも風邪薬はたくさん販売されています。
しかし、そのどれもが風邪を治すための薬ではなく、それらはあくまで熱や咳などの風邪の症状を抑制させる為の薬で、風邪の根本の解決にはなりません。
風邪の原因は様々な病原体やウイルスですが、そのどれにも抗生物質は効かなく、未だに風邪の特効薬は無く、「風邪を治す薬を発明できたらノーベル賞もの」と言われるほどです。
では風邪を治すにはどうすれば良いのでしょうか。
実は人間の免疫力こそが風邪のウイルスに最も効果的で、自分自身こそが風邪の特効薬として活躍してくれていたのです。