「三杯の茶(三献茶)」と呼ばれる有名なお話があります。

石田三成の心配り
ほとんどの方はご承知のエピソードですが・・・
今の滋賀県長浜城主だった秀吉が狩りの途中
のどが渇いて、ある寺に立ち寄り茶を所望したところ
対応した寺の小姓が
1、大振りの茶碗にぬるめの茶を入れて出した。
のどが渇いていた秀吉は一気に飲み干し2杯目を所望
2、やや小さめの碗に、やや熱めの茶を出した。
秀吉が試みにもう一杯所望したところ
3、小ぶりの碗に熱く点てた茶を出した。
ここまで苦労に苦労を重ねて出世してきた秀吉には、小坊主の気配りが痛いほどに分かったのだ。
「和尚、あなたの指図によるものか?」
「いいえ、なかなか気転の利く子どもでして・・・・・・」
相手の状況をとっさに判断し、相手の望むところを察して対処する心配りに感心した秀吉は和尚に頼んで、その小坊主を城に連れて帰り、小姓にした。
この小姓だったのが、石田三成・・・豊臣政権の官房長官!

もう一つ
理性的な大谷刑部が関が原の戦いの時
負けると判断していた西軍(石田三成側)に何故組みしたか?
あるお茶席で、当時らい病に犯されていた大谷刑部と同席した三成が同じ茶碗で(濃茶ですから一碗で回し飲み)茶を喫した事。
誰も嫌がって同席しなかったのに・・・
この一点で三成の人柄、気持ちのあり方と腰の据わり方に感激?
この者と一緒なら死んでも悔いなしと思ったと言うもの。
「人の気付かない所に気を配り、どんなリスクも恐れず、誰よりも大きな夢を抱き、不可能に挑戦する」
by ハワード・シュルツ(スターバックスコーポレーション会長)


