今日11月17日は「将棋の日」です。

将棋好きで知られる江戸幕府8代将軍の徳川吉宗が、11月17日を「お城将棋の日」とし、年に1回の御前対局を制度化したことが由来となっています。
日本の将棋人口は500万人を超えているとされていて、11月17日の前後には将棋に関するイベントが開催されています。
藤井聡太が連勝を重ねてメディアの注目を集め、
遂には藤井聡太のグッズまで販売されるなど、再び日本で将棋ブームが巻き起ころうとしています。
藤井聡太の効果なのか、将棋教室などに入会する子供たちが増えているそうです。
現在では将棋の世界もIT化していて、プロ棋士の方もパソコンに向かいながら日々将棋の研究をしています。
また、最強の将棋AIを決める大会や、将棋AIとプロ棋士が戦ったらどちらが強いかなど、面白い企画もネットを使って配信されるようになりました。

【将棋の雑学】
※804枚の駒を使う将棋がある
一般的な将棋で使われる盤の大きさは縦横が9×9マスになっていて、使われる駒は「玉(王)」「飛車」「角」「金」「銀」「桂馬」「香車」「歩」の8種類です。
このオーソドックスな将棋のことを「本将棋」と言いますが、これ以外にも様々なルールの将棋が存在しています。
「本将棋」よりもかなりスケールを大きくした将棋で「大局将棋」と呼ばれるものがありますが、なんと使われる盤は縦横が36×36であり、駒の種類は209種類で804枚の駒を配置して行う将棋です。
本将棋ですら一局打つのにかなり時間がかかってしまうのに、209種類の駒もそれぞれ動きが決められているため、ルールを暗記するのですらかなり時間がかかり、実際に大局将棋が行われると終局までは数千手かかり、勝敗が決するまで数十時間もかかるそうです。
※王将の駒を作ったのは豊臣秀吉
将棋を打つ時には格上の方が「王将」を使って、格下の方が「玉将」を使用するものですが、実は昔は「王将」という駒はなく、どちらも「玉将」を使って対局をしていたのです。
それでは将棋で「王将」が使われるようになったのはいつごろなのかというと、諸説ありますが豊臣秀吉の考案によって「王将」が使われ始めたとされています。
豊臣秀吉は将棋好きだったことで知られていますが、「玉という駒では宝という意味になってしまうから王を作れ」と命じたことから「王将」という駒が生まれることになりました。
また、豊臣秀吉は「王将」ではなく「大将」という駒を作らせて将棋で使っていたという説も残っていて、秀吉がいかに将棋好きだったのかがよくわかります。


