【日本の窓から学ぶコピーライティング】

「窓」は「間戸」が語源です。
日本庭園は、縁側から眺めるのではなく、部屋から間戸越しに眺めるものです。
部屋から眺める景色は、まるで一枚の絵のように映ります。
間戸が額縁の役割をはたしているのです。 部屋から眺める景色は間戸で切り取られ、庭園全てを観ることはできません。
しかし、そうすることで庭園を美しく魅せているのです。
日本ではこれを「生けどる」と呼びます。
コピーライティングでも同じことが言えます。
売れないコピーは、売り手の伝えたいことがダラダラと書かれています。
それでは、縁側から庭園を眺めさせているのと同じです。
そのようなコピーでは、お客様の心に響きませんし、購買意欲も湧きません。
コピーライティングで大切なことは、伝えられる情報の中から、お客様が知りたい情報だけを切り取り「生けどる」ことです。
そうすることで、興味を持って読まれ、購買意欲も湧かせることができます。
人を魅了する日本庭園も、人を魅了するコピーも、本質は同じなのです。
《マーケティングコンサルタント 深井貴明》


