今日11月1日は「点字の日」だそうです。

なぜかというと、1890(明治23)年11月1日に日本語用の点字が決められたことが由来となっています。
それまで日本語を点字で表す時は、欧米の点字を利用したローマ字綴りにより表現されていました。
そこで、官立東京盲唖学校長の小西信八が、かな文字にあった点字の研究を依頼し、教員や生徒から三つの案が出されました。
それらを検討した結果、この日開かれた日本点字選定会によって、教員の石川倉次が考案した石川案が満場一致により正式に採用されました。
世界では点字というものはもっと昔から使われていて、世界で初めて点字が登場したのは1670年イタリアのフランチェスコ・ラナ・デ・テルツィによって考案されました。
その後、1825年にフランスで考案された点字が日本でも視覚障害者の文字として優れていると評価され、日本でも点字の研究がされることになりました。

【点字の雑学】
※お酒の缶には点字が書いてある
スーパーやコンビニなどで缶ビールやチューハイの缶を見てもらえればわかりますが、実はお酒の缶のプルトップの横には点字が書かれています。
このお酒の缶の点字は何なのかというと「オサケ」と書かれています。
メーカーによって対応は違いますが、1995年からアルコール飲料の缶には点字が書きこまれるようになりました。
これは視覚障害者が誤ってお酒を飲んでしまうことを防ぐことが目的です。
お酒は甘いものも多いため、視覚障害者の子供がジュースと間違って飲んでしまっては大変です。
また、サントリーに関してはワインボトルにも点字を書くようにしていて、こちらについては「オサケ」ではなく「ワイン」と書いているそうです。
※点字ブロックの種類
視覚障害者にとって外の人通りの多い道を歩くのは困難で、そんな時に道しるべとして活躍してくれるのが点字ブロックですよね。
点字ブロックは大きく分けて二つの種類があります。
まずは「誘導ブロック」についてですが、線が並んだ形状をしていることから「線状ブロック」とも呼ばれています。
視覚障害者の方はこのブロックの線を靴底や杖で確認しながら、線の方向へ歩くようにしています。
次に「警告ブロック」と呼ばれるものですが、点が複数打たれている見た目から「点状ブロック」とも呼ばれています。
このブロックについては事前に危険を知らせるためのものであって、階段の前や横断歩道前、障害物の前や駅のホームに設置してあります。
点字ブロックについては視覚障害者が頼りにしているものなので、視覚障害者の方が歩いている時には点字ブロック以外のところを歩くようにしましょう。


