
自分を愛するということは、利己主義になることではない。
人を押しのけ、自分だけがスポットライトを浴び、
みんなからほめてもらう…
それは利己主義です。
そうではなく、縁の下の力持ちの自分を惨めに思わない。
これが私なんだと受け入れることができる。
他の人と比べて、いろいろなところで見劣りがする、
でも、これが私なんだ、せめて私が、
お前を愛してあげるからね、
他の人はあんまり愛してくれないかもしれないけれど、
がっかりしないで、私がお前を愛してやるから、と。
四六時中、一緒にいる自分を愛せなくて、どうします。
軽蔑しかできない人といるのは、誰だってごめんこうむりたい。
ところで、いつも自分と一緒にいるのは、自分なのです。
その自分がどんなに惨めであっても、愛想をつかさない、嫌わない、いじめない。
私たちが、好きな自分と一緒にいるということは、
機嫌良く生きることができるひとつの秘訣です。
出典
[幸せのありか]
渡辺和子 著
PHP研究所 より


