世界を平和にするのは誰でしょうか? 立花大敬先生の「銀杏の樹」という詩が心に響きます。 _______ 


リッドキララ

 

ある老経済学者が 世界の行末(いくすえ)を案じながら 庭を散歩していました 黄葉の銀杏の樹に 「世界を平和にするのは 誰だろうね」と ふとたずねました すると、銀杏の樹から答えが帰ってきました「世界を平和にするのは 政治家でも 軍人でも 学者でもないのだよ。 世界を平和にするのは 毎日の生活を 喜びをもって 淡々とおくっている人たち、 思いやりと 愛をもって 縁ある人と接する人たち、 こんな人たちによって 世界は支えられ 保たれているのであるし こんな人たちによって 世界の平和は 実現されるのだよ」

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 「大敬詩集」 立花大敬 著 本心庵より 


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 お茶をいれると、1杯目のお茶は、甘みがあります。 2杯目のお茶は、渋みがあります。 3杯目のお茶は、苦みがあります。 4杯目のお茶は、うすい色のついた、甘みも渋みも苦みも殆どない出がらしです。 茶聖といわれる千利休は、この4杯目以降のお茶の味を「淡味(たんみ)」といいました。 そしてこう言います「この淡味のよさがわからない限り、お茶は永久に理解ができない」 千利休が言いたかったのは、「淡味を知ることは、感謝を知ること」 茶器や茶葉が良い悪いと言っているうちはまだまだ。 淡味、つまり味も素っ気もないものを「これはいい!」と思えるかどうか。 淡々と過ぎていく日常に、「幸せだな~」と思えるかどうか。 どこかに旅行に行かなくても、特別な料理を食べなくても、有名人に会わなくても、 いつもの朝が来て、いつもの人と会えて、いつものものを食べれて、いつものように眠りにつけることが、どれだけ幸せなことか。 世界を平和にするのは誰か? それは、淡々と生きる私たちだったのですね♪ 


※魂が震える話より