「感情のコントロールができない人は認められない」というお話です。_______仕事を通じて出会ったお金持ちの中には、その後、しだいに個人的なお付き合いへと進んでいった方も多くいる。彼らに対して、時には冗談まじりとはいえ、つい言い過ぎてしまったこともあった。だが、仕事で成功し、お金も十分手に入れ、超然と人生を謳歌している彼らは、そんなことで感情的になったり、まして怒ったりしないのだ。思うように事が進まないとすぐにイライラしてしまう私はそのたびに恥ずかしくなり、その気持ちを隠そうと、さらに感情が揺れ動いてしまうというありさまなのだが。いつも上機嫌でいることは、いまや大人のマナーだといわれている。ちょっとしたことでキレるなど、自分の感情もコントロールできない人は一人前の大人と認められない。まして、仕事の世界では、感情の波が激しいと判断や指示にも影響が出てしまい、ミスをしがちになる。私が尊敬している方の1人に、とりわけ上機嫌な人がいる。K氏である。私は、彼の軽い笑みを含んだ表情が陰ったところを見たことがない。それどころか、とても忙しくしているので疲れている日だってあるはずだが、そんな様子も表情に出さない。あるとき、思い切ってK氏にその秘訣を聞いてみたところ、こんな答えが返ってきた。「私だって普通の人間ですから、腹の虫がおさまらないときもあれば、疲れから、気分がすっきりしないことだってあります。そういうときには、自分をちょっと上から見てみる。ドローンで空中から撮影するような感じで自分を見ると、不機嫌な顔をしている自分は、私が日頃最も軽蔑し、いちばん嫌いな人なのだと気がつきます。そう気づいた瞬間、これではいけない。すぐに気持ちを切り替えようという思いが湧いてくるものですよ」なるほど、気分が落ち込みそうになったり、苛立ちそうになったら、自分を突き放し、他人を見るような目線で見ていればいいということなのだ。
お金持ちが肝に銘じているちょっとした習慣菅原 圭 著河出書房新社
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感情のコントロールができる人は、むやみにイライラしたり、機嫌が悪いのをアピールするようなことはしません。ひすいこたろうさんの著書「あなたの人生がつまらないと思うんなら、それはあなた自身がつまらなくしているんだぜ。」(ディスカヴァー)に、「2匹の狼」というお話があります。___2匹の狼が闘っている。1匹の狼は恐れ、怒り、嫉妬、哀しみ、後悔、欲、傲慢、自己憐憫(じこれんびん)、罪悪感、恨み、劣等感、そしてエゴの象徴。もう1匹は、喜び、平和、愛、希望、分かち合い、安らかさ、謙虚さ、親切、友情、共感、寛大さ、真理、思いやり、そして信頼の象徴。この2匹が闘っている。ひとりの子どもがおじいさんに尋ねます。「Which wolf will win?」(どっちの狼が勝つの?)おじいさんは答えた。「The one you feed」(君が育てるほうだよ)___君が育てるほうが勝つ!自分で選択しているだけなのです。好きだと思えば好きになるし、嫌いだと思えば嫌いになる。簡単だと思えば簡単だし、難しいと思えば難しくなる。イライラすることも、落ち着くことも。そのどちらも自分で選択できるのです。また、【感情は、放っておいたら消えていく】という特長があります。イライラは、時間が立つとおさまります。嬉しい感情も、時間が立つとおさまります。マイナスの感情は忘れるようにし、プラスの感情は覚える努力をしていくと、周りの人にも上機嫌に接することが出来、結果的に良い連鎖で満たされるのではないでしょうか。自分の感情は、自分でコントロールしていきたいですね♪
※魂が震える話より
