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えー、嫁いだばかりのお嫁さんが、仲人ンところへかけこんで参りまして、「あのう、お願いでございます。私は、もうもう辛抱はできませぬ」


「え、どうした?喧嘩には、ちと早すぎるじゃァないか、えッ?」


「はい、ほかに不足はございませぬが、あの人は以前から陰間買い(ホモ)のくせがございまして・・・・」


「はてナ、それはもう慎む約束だ・・・」


「いえ、それは慎んでおりますが、あの・・・酔って帰りますと、私の前にかからず、後ろばかり攻めるのでございます」


「え、後ろばかり?ウーン、それはいかんな。よしよし、いずれ、折りを見て、わしから言って聞かせよう」


「それでは間に合いませぬ、今夜も、あの・・・寄合があるというので出かけましたので、酔って帰るに違いございませぬ。私、とても我慢ができませんので・・・」


「困ったナ、それは・・・。よろしい、それじゃ今夜だけは、仲人のつとめとして、わしが代わろう。おまえさんは、私の家でやすんでいなさい・・・」


仲人もツラいものでございまして、その夜は、お嫁さんの代わりに、お嫁さんの夜具へはいって、待っている。


それとも知らず帰って来た亭主が、酔ってますからナ、暗い中ですっかり嫁さんだと思って後ろから攻めかかる。


「おやア、今日はまた、かくべつ、よい味じゃ。ありがてェありがてェ、ひとつ、しこたま、コマしてやろう・・・」


てンで夢中になっている。


そのうち何げなく前へ手をまわした亭主、仲人の一物にさわりまして、キモォつぶして、


「南無三、突きとおした・・・」


 定本艶笑落語 小島貞二編より



リッドキララ