「いんげん」の渡来と名前の由来

「いんげん」は中南米原産。16世紀末にヨーロッパを経由して中国に伝わり、17世紀に日本に伝わったと言われている。
江戸時代の1654年、明からの帰化僧、隠元(いんげん)禅師が日本に持ち込んだとされることからこの名がついたといわれている。
実際には別の種類であるフジマメを持ちこみ、「いんげん」はもっと後になって持ちこまれたという説もあることはあり、そのせいか関西ではフジマメをインゲンマメと呼び、逆にインゲンマメはフジマメ、サヤインゲンは1年に3回収穫できるので三度豆と呼ぶところもあるそうです。
いんげんの産地
現在は北海道が主な産地ですが、南は沖縄まで全国各地で作られているようです。
全国の生産量の約90%が北海道で生産され、その中でも十勝平野が栽培の中心である。特に、大正金時は、最も人気がある品種である。
また、江戸時代、どんな荒れ地にも育ったというこの強い野菜は各種ビタミンやカルシウム、タンパク質など栄養面にも優れ、飢饉の時におおいに役立ったそうです。
