今日10月10日は「マグロの日」だそうです。
なぜかというと、神亀3年旧暦9月15日(新暦726年10月10日)に歌人である山部赤人が聖武天皇のお供をして明石地方を旅した時、鮪漁で栄えるこの地方を「しび(鮪)釣ると海人船散動き」と歌に詠んだとされていることが由来となっています。
マグロといえば青森県の大間や、静岡県の清水や焼津をイメージする人が多いかと思いますが、昔は兵庫県の明石がマグロ漁で栄えていました。
1000年以上も前から日本人に好まれていて、今でも寿司屋や居酒屋の刺身でマグロが定番メニューになっています。
栄養も豊富に含んでいることから健康にも良く、マグロを食べれば頭が良くなるとも言われています。
マグロの旬は種類によって変わってきますが、10月10日の「マグロの日」は「キハダマグロ」が旬の時期になっていますので、スーパーなどで見かけたらぜひ買って食べてみてはいかがですか?

【マグロの雑学】
※なぜマグロは泳ぐのを止めると死んでしまうのか
マグロは泳ぐのを止めると死んでしまうという話を聞いた事はありませんか?
この話は噂ではなく、マグロは泳ぐのを止めると本当に死んでしまいます。
マグロは回遊魚と呼ばれる種類の魚であり、マグロ以外にも回遊魚に属している魚については泳ぐのを止めると死んでしまう魚はいます。
実はマグロなどの回遊魚は泳ぐ事によって呼吸をしています。
他の種類の魚はエラから空気を取り入れて呼吸をしているのですが、回遊魚は口を開けながら泳ぐ事によってエラに水分を送り、水分に含まれている酸素を取り込んで呼吸をしています。
呼吸を続けるためにも泳ぎ続けなければならず、泳ぐのを止めてしまうと呼吸もできなくなってしまうので、結果として死んでしまいます。
※カジキマグロは実はマグロじゃない
マグロといっても「クロマグロ」「メバチマグロ」「キハダマグロ」「カジキマグロ」など様々な種類のマグロがいますよ。
しかし、実はこの中で「カジキマグロ」だけはマグロではありません。
「マグロ」という名前がついているのになぜ「カジキマグロ」がマグロではないのかというと、カジキマグロはメカジキ科マカジキ科の魚であり、サバ科のマグロとは全く違う種類の魚です。
それではなぜ「マグロ」と名付けられたのかというと、マグロとカジキは生息域が似ている事から、一緒に水揚げされることが多く、さらに口先を切り落とした状態のカジキマグロの姿がマグロにそっくりだからです。
更に
「カジキ」という名前で売り出すよりも、知名度の高い「マグロ」という名前で売り出した方がよく売れると考えられたため「カジキマグロ」と命名されることになりました。
