今日は「世界郵便デー」です。

なぜかというと、1874(明治7)年10月9日に全世界を一つの郵便地域にすることを目的として万国郵便連合が発足したことが由来となっています。万国郵便連合(UPU)は加盟国の郵便業務を調整する機関であり、本部はスイスの首都ベルンに置かれています。日本は1877(明治10)年2月19日に万国郵便連合(UPU)に加盟しました。万国郵便連合(UPU)に加盟した2月19日については、日本では「万国郵便連合加盟記念日」として制定されています。「世界郵便デー」は別名「万国郵便連合記念日(World Post Day)」とも呼ばれています。現在では当たり前となっている世界的な郵便のシステムですが、こうした世界規模の郵便システムが100年以上も前から存在していたのには驚きです。
【郵便の雑学】
※昔の郵便配達員は拳銃を所持していた
江戸時代までは主に飛脚と呼ばれるシステムが存在していましたが、明治時代になると郵便というシステムが登場しました。現在では考えられないことですが、明治時代初期の頃の郵便配達員はなんと拳銃を所持してました。明治初期の頃の日本はまだまだ治安が悪かったため、郵便物を狙った強盗事件が多発しており、郵便配達員も自衛の手段を持たなくてはならず、法律によって拳銃の所持が許されていました。それから昭和24年になるまでは「郵便保護銃」と呼ばれる拳銃を所持しながら郵便配達を行っていました。現在では郵便配達員が襲われるという話は聞いた事がありませんが、明治時代から昭和時代にかけては命懸けで郵便配達を行っていたのですね。
※郵便ポストはもともと黒かった郵便ポストの色といえば今では当たり前のように赤色です。実は初めて日本に設置された時は赤色ではなく黒色だったそうです。なぜ赤色へと変更になったのかというと、遠くからでもわかりやすく目立つからという理由だったそうで、当時は現在のように道が明るいわけではなかったため、特に夕方になって暗くなると黒色だと郵便ポストが見つけづらかったのです。また日本の郵便制度についてはイギリスの郵便制度と同じものを導入したため、イギリスで赤色のポストが採用されていたことから、日本も赤色のポストにしたというのも理由の一つとなります。
赤色にしたところ、赤色のポストの評判は思いのほか良く、当時から現在まで変わらずにそのまま赤色のポストが使われているのでした。
