「我は咲くなり」

他者評価と自己評価のお話しです。
他人にどう見られているか、他人からどう評価されているかは、いつも気になることです。
ほめられればうれしいし、けなされれば哀しい。
嫌われれば悲観し、好かれていれば心は安らかです。
尊敬されれば生きる勇気が与えられ、反対に軽蔑されたり、無視されれば、生きる自信まで失ってしまう。
それが人間なのです。
しかし、他人の評価とは別に、「自分」が存在することも忘れてはなりません。
他人の評価には、たしかに的確なものもあり、それに謙虚に耳を傾けることも重要です。
しかし、他人の評価がすべてではないことも知るべきです。
他人も不完全な人間だからです。
「人見るもよし 人見ざるもよし 我は咲くなり」 (武者小路実篤)
「幸せはあなたの心が決める」 渡辺和子 著 PHPより

坂村真民さんの詩に、 「咲くも無心 散るも無心 花は嘆かず 今を生きる」 というものがあります。
坂本龍馬さんは、 「世の人は我を何とも言わば言え 我が成す事は我のみぞ知る」 と言いました。
他人の評価は大事です。
しかし、それに囚われすぎて自信をなくしてはいけません。
あなたという存在は、この世でたったひとりのあなたなのです。
代わりはいません。
他人の評価に振りまわされて、自分の花を、精一杯咲かすことを忘れてはなりません。
我は咲くなり!
※魂が震える話より
