
えらい人になればなるほど、「どんどん他人を喜ばせましょう」と言うし、「人を喜ばせれば、自分もすごくうれしい」というのは事実なんですが、まだそのレベルに到達していない僕にとっては、まず自分が満たされていることが先だったりします。
自分のコップが満たされていないのに、他人のコップを満たすのって、難しいんですよね。
だからまず自分を満たして、自分がハッピーになってから、人を喜ばせる。
この順番だったら僕レベルの人でもうまくいきます。
自分をハッピーにすると、「あいつ何か楽しそうだな」と人が集まってきます。
僕の子どもが4歳だったころ、幼稚園で誰かがどんぐり拾いに夢中になっていると、みんなそこに集まるんだそうです。
誰かが楽しそうにすべり台をすべっていると、みんなそこに行くんだそうです。
いちばん楽しそうな人のところに人が集まるわけですね。
仕事もそう。
「あいつと関わったら、楽しそうだな」という雰囲気があれば、仲間がどんどん集まってきます。
仕事は一人では限界があるので、サポートを得ながらやるのが正解だと思います。
そのためには、自分を満たす仕事のやり方をするといいと思います。
僕が仕事をやるときに何を大事にしているのかというと「楽しい」か「楽しくない」かです。
どうやったら自分が楽しめるか、自己満足の探求といってもいいでしょう。
仕事は気が乗らないとうまくいきません。
だから、楽しいことを追求して、自分を満足させる。
そして「これをやってると楽しいから、この指とまれ!」とやれば、楽しそうな人のところに人が集まるので、仲間もお客さんも寄って来る、という仕組みです。
はしゃぎながら夢をかなえる世界一簡単な法
本田晃一 著
SB Creative

_______
「トム・ソーヤーの冒険」にこんな話があります。
ある日、トム・ソーヤーはペンキ塗りを言いつけられます。
本当はつまらなくて早くやめたいペンキ塗りでしたが、あえて楽しそうにペンキ塗りをやり続けました。
それを見ていた友人たちは、あまりにトム・ソーヤーが楽しそうにやっているので、やがて「自分にもやらせて欲しい」と言い出します。
しかし、トム・ソーヤーはなかなか代わろうとしません。
ついには行列までできました。
ようやく代わってもらった友人たちは、楽しくペンキを塗り、トム・ソーヤーはペンキ塗りから解放された、という話です。
リーダーや上司や親の立場でよくやりがちなのが、アメとムチで人を動かそうとすることです。
アメとムチで人を動かそうと思ったら、確かに相手は言う事を聞くようになるかもしれませんが、逆に言うと、アメとムチがなければ言う事を聞かないということです。
恐怖で人を動かせば、そのときは動きます。
しかし、次第に恐怖に慣れてきて、より強い恐怖じゃなければ動かなくなります。
子どもに注意する親を想像すると分かりやすいです。
褒美も同じです。
いつまでも、アメやお菓子では動かなくなります。
さらなる褒美がないとやらないという状態になっていくのです。
では、どうしたらアメもムチもなしに動いてくれるのか?
先ほどのトム・ソーヤのように、楽しそうにやっている姿を見せてあげたら良いそうです。
あっ、お母さん楽しそうだな、僕も手伝う~って感じです。
上司はいつも楽しそうだな、早く上司の仕事を手伝いたい~って。
相手に求めず、見返りも期待しないで、自分が出来ることを楽しんでやる♪
そのためには、まず自分が満たされていないと中々できませんので、自分を可愛がってあげたらいいと思います。
あの経営の神様といわれた松下幸之助さんも、自分の頭を撫でて「自分は中卒なのにここまで来て、えらいなぁ~」と自分で自分のことを褒めていたといいます。(秘書の方が目撃したそうです)
自分を満たし、楽しみや喜びを分け与えていきたいですね!
※魂がふるえる話より
